2022.04.08
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【ウクライナ危機】仮設診療所を開設 医師による診療を開始
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営するピースウィンズ・ジャパンは、3月末に医師と看護師をウクライナから避難民が流入するモルドバに派遣し、避難所などで医療ニーズの調査を行ってきました。
このたびモルドバ保健省から医療行為の許可を受け、4月7日にウクライナ避難民向けの食品・日用品の配布所の前に仮設診療所(medical point)を開設し、診療を開始しました。
この仮設診療所は、モルドバの首都キシナウ市の要請を受けて開設したものです。開設前日に市役所が「日本の医師による医療相談」と張り紙をしたところ、準備中から「薬はもらえるのか」「今日は診察しないのか」などの問い合わせが多数よせられていました。開設初日の7日には、5才から94才まで、21人の患者さんが診察を受けました。


【診療にあたった稲葉基高医師のコメント】
想像以上に多くの方が来られたというのが、初日の正直な印象です。患者さんは普段飲んでいるお薬も持たずに逃げてきていて、手持ちのお薬が切れている方も多い。そして、ストレスフルな環境で血圧も上がりやすく、夜は眠れていない人も多いです。そういう方にお薬を処方したのですが、みなさんすごく喜んでくださいました。そういう点では、お役に立てたかな、と感じています。
一方で、肺炎を患って入院したという94歳の男性も診ました。入院前は元気だったというのですが、とても弱ってしまっていました。避難生活では、もともと元気だった方が、ちょっとした風邪や肺炎から一気に命に関わるような状況になってしまう。これも戦争の被害・影響だと思います。
今後については、一人でも多くの患者さんのお役にたてるように、応援のチームも呼んで体制を整えていきたいです。

ピースウィンズ・ジャパンでは、ウクライナ危機で孤独や不安を抱える方々へ必要な支援を届けるために活動を継続してまいります。現地の様子はSNSやHPにおいて随時発信していきます。
ウクライナの人々が平和な日々を取り戻すまで。皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。
https://krs.bz/pwjpr/m/arrows_supporter?e_1429=3
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