JOURNAL #4422025.06.03更新日:2025.06.04
広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部
2025年5月31日、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営するピースウィンズ・ジャパンは、岩手県大船渡市赤崎町外口地域にて、被災された玉ねぎ農家とウニ漁師の皆さまの生活再建を後押しするために必要な資材を届けました。
この支援は、大船渡市赤崎町の長崎・外口地域の農業・漁業組合である長崎契約会を通じて現地で今必要とされるニーズをお聞きし、実施に至ったものです。
2025年2月26日に発生した大規模山林火災により、大船渡市外口地域では、21戸の住家が被災。さらに大切ななりわいの道具を収納していた倉庫など39戸が全壊・半壊の被害に遭いました。
地域の農家や漁師の方々は、生活となりわいの再建に向け全力で取り組んでいます。その活動をサポートするために、農家には火災で失った玉ねぎを保管する倉庫の代わりとなるテントや野菜コンテナ300個を、漁師にはウニのむき身作業場の代わりにテント計14基を、それぞれ贈呈する運びとなりました。
5月31日はあいにくの雨天となりましたが、贈呈式は仮設住宅の隣にある旧蛸ノ浦体育館を活用して実施。これから物資をご活用いただく農家・漁師さんのご家族を含め地域住民の皆さんと一緒に、テントの組み立て作業を行いながら、設営手順や部品の確認を行いました。
6月1日には、早速農家や漁師の方々がテントの組み立てを開始。大船渡市ではちょうど5月30日から公費による解体・がれき撤去も始まりましたが、まだ全体の片付けが終わらないなかでも、一部のスペースを活用し、テントの設営を進める様子が見られました。
外口地域では5月下旬からウニ漁が始まり、玉ねぎの収穫も6月中旬に控えています。これらは地域にとって年に一度の大切な稼ぎ時。作業の手を止めてしまうことは、生活再建にも大きな影響を与えることになります。今回の支援がその時期に「間に合って本当に助かった」「これで安心して出荷準備に取りかかれる」との声を多くいただきました。
外口地域の玉ねぎは、海風にあたりながらじっくりと保管されることで味が深まる、地元ではよく知られた特産品です。今年は豊作が予想される育ち方で、収穫が危ぶまれたなか、なんとか収穫に間に合う保管場所が確保できたと喜んでいただきました。
今回の大船渡で発生した山火事への支援は、単なる物資の提供にとどまらず、収穫・出荷という地域の営み、なりわいを応援する大切な一歩となりました。
これまでピースウィンズでは、数多くの被災地支援や地域復興活動を行ってまいりましたが、今回のように、現場からの具体的な要望に耳を傾け、そのニーズに即した支援を行うことが、私たちの活動の根幹になります。
皆さまからのご支援が、被災地域での暮らしの再建の応援に繋がっています。今後も、現場の声に寄り添いながら、地域の営みを支える活動も続けてまいります。引き続きの応援とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
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