JOURNAL #5002025.12.10更新日:2025.12.10

【大分市大規模火災 緊急支援】ペット支援チームを派遣し、地域と連携して捜索保護・物資支援を実施しました

2025年11月18日に大分県大分市佐賀関(さがのせき)で発生した大規模火災では、1名が犠牲となり、安否不明者1名、軽症者1名の人的被害が確認され、住宅など170棟以上が延焼。避難所には最大で121世帯、180人の方が身を寄せていました。鎮火が宣言された12月4日以降も、自宅に帰ることができない方の避難生活は続いています。 

この被害を受け、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”とともにピースワンコ・ジャパン、ピースニャンコの各プロジェクトのスペシャリストが連携したペット支援チームも出動し、市役所や動物愛護センター、地元シェルターでご尽力されている皆さまと連携しながら11月20日よりペット支援を行っています。

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ペット支援チームは現場に到着後すぐにペット支援のニーズ調査を開始。避難所では猫1匹がご家族とともに同室避難をしている一方で、車中泊の目撃情報はあるものの、初日は他のペットの姿は確認できず、今後どのように支援を行えばペットとそのご家族を助けることができるか、道筋をたてるのが難しい場面もありました。

「RIRIMAMの樹」を訪問し受け入れ状況を確認

現地で調査を続けるなか、地元の動物保護団体「RIRIMAMの樹」を訪問しました。同団体は大分市で保護犬猫に家族ができるまで一時的に預かるシェルターを運営しており、発災翌日からは、ペット連れで避難されている方のために避難場所の提供を行っていました。
ペット支援チームがシェルターを訪れた際には、すでに地域猫6匹が保護されていました。

「佐賀関は漁港ということもあり、約40匹の地域猫が暮らしていましたが、火災後は立ち入り禁止となりお世話が困難な状況です。」と「RIRIMAMの樹」代表の木田様からお話を伺うことができました。
ここでのヒアリングをもとに、西東京ふれあい譲渡センターからキャットフードや猫砂、毛布などの物資を11月22日に提供しました。

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また、家屋を焼失し、飼っている愛犬の保護を依頼したご家族もいらっしゃいました。
食物アレルギーがあったため、市内の動物病院から療法食を購入し提供しました。木田様からは「アレルギー持ちの子の、今日必要なフードが欲しかったので、本当に助かりました」とのお言葉をいただきました。さらに、地元ボランティアさんと協力し、シェルターの開いている窓から猫が外に出てしまわないよう、脱走防止用の柵も設置しました。「RIRIMAMの樹」には11月30日現在、猫18匹、犬4匹が保護されています。

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動物愛護センターと協働し規制線内の猫捕獲に参加

動物愛護センターと協力し、規制線内に取り残された猫の捕獲にも参加しました。その中で、避難されていた方の愛猫「プリンちゃん」も、火災後の目撃情報をもとに自宅付近へ捕獲機を設置し、無事に保護することができました。

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11月22日には避難所にペット相談窓口が開設され、その後は動物愛護センター、獣医師会、行政等が連携してペット支援を進めていることを確認しました。今後もペット支援チームは関係機関と連携しながら状況の調査を継続し、被災された方々とペットに必要な支援を実施していきます。

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