JOURNAL #1402022.03.11更新日:2023.10.24

【東日本大震災での想いをのせたトンガ緊急支援】トンガから日本の皆さまへ感謝のメッセージが届きました

広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

東日本大震災から今年で11年。4019日が経過しました。犠牲となられたすべての方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。

復興庁の発表では東日本大震災による全国の避難者数は、2月8日現在約3.8万人。その中には仮設住宅等で暮らされている方もおられます。

1月15日に発災したトンガ王国での緊急支援を通じた応援メッセージには、多くの方から東日本大震災での想いを重ねたメッセージを頂戴しました。
今回のジャーナルでは、トンガ現地から届いた日本の皆さまへの感謝のメッセージとともに、皆さまから寄せられた応援メッセージの一部をご紹介します。

動画:【トンガ沖火山噴火】現地から皆さまへ感謝のメッセージが届きました

現地の通信環境が不安定の中行われたオンライン会議では、そのときの被災地の状況、支援物資調達などの状況共有が行われました。途中で通信が途絶え、トンガ在住の現地連携団体職員Kalolaineさんからの声は届かなくなりました。
しかし後日、Kalolaineさんから私たちのもとに1通のメッセージが届きました。詳しくは、動画をご覧ください。

~皆さまからのトンガ王国への応援メッセージ~

「東日本大震災の時、日本は海外から応援を頂きました!恩返しをする時です!支えあいです!」
「一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。微力ながら寄付という形で被災された方々に貢献できればと思います。」
「トンガは東日本大震災の時支援してくださった国です。今度はこちらで一日も早い復旧を願っています。」
「今後とも良き日本の友人国であって欲しいものです」
「世界平和を祈ります」
「東日本大震災の時もトンガの人達は助けてくれた。困っている時はみんなお互い様。」
「大変だろうけど本当に頑張って!」
「今の私にできることなので。」
「恩返しに」
「困った時はお互い様。」
「ポイントでご協力させていただけるのでこちらから参加いたしました。早く日常を取り戻せますようお祈り致しております
「決して裕福な国ではなく、自分たちの生活だけでも大変な中、東日本大震災で支援していただいたことを忘れません。」

また、ご自身のこれまでのご経験をとおし、私たちの支援活動への応援メッセージもいただきました。
「戦時中、大変な思いをしたので尚更、世界の平和を祈っています。民間で力を併せて支援活動をしている団体を、これからも応援していますよ。老人はインターネットなんて使えない方が多いですから、みなさんの目に、私のような年代からの応援は届きにくいと思いますが、あなた方の活動を知ったら、きっとみなさん応援してくださいますよ。ご苦労も多いと思いますが、お体に気を付けて。応援していますから、頑張ってくださいね。」

こちらでは紹介しきれないほど、多くの方々から応援メッセージをいただきました。

現地連携団体との調整を重ねる中、皆さまから託された温かな思いもともに、被災地へ物資を届けているということを感じる場面が沢山ありました。震災を経験した日本の皆さまとの支援活動だったからこそ、トンガで被災された人々の心に寄り添い、あたたかな支援を届けることができたのだと思います。

トンガ国内空港にて支援物資を荷下ろしする様子

▼【トンガ火山噴火】支援物資を届けた際の記事はこちら
【トンガ火山噴火】発生から1か月。私たちの支援物資が届けられました

●私たちの東北被災地支援

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の母体団体であるピースウィンズ・ジャパンには、これまで国内外の個人の皆さまから延べ8494件、企業様からは延べ1647件のご支援をいただきましたことで、長期的な支援を継続し、各支援段階を合わせ、延べ6万人以上方へ支援を実施しています。

ー緊急期
地震発生直後に出動を決定した私たちは、18時間後にはヘリコプターで被災地に。
物資配布などの初動支援の後、みなさんが避難所から仮設住宅へ移るタイミングに合わせ、生計支援や心のケアを始めました。
ヘリによる調査で、支援が届きにくいと判断した三陸沿岸部を中心に、食料品・暖房器具・寝具・衛生用品・衣類など約160トン(トラック約40台分)の物資を避難所などの約20,000人に届けました。

―復旧期
商店街の復旧や漁業の生計支援、再生を担う子どもを対象に、学びの場を提供。様々な分野においての教育の場をつくった、子ども支援などを実施しました。
防災力向上支援では、陸前高田市広田町の自主防災会による震災記録冊子の作成を支援。また、福島県浪江町や楢葉町、宮城県南三陸町などに防犯用ソーラー街灯を設置しました。

ー復興期
地元のみなさんが主体となった被災地の復興を進めるため、地域活性化に取り組む地元NPOの運営をサポートしています。未だ復興途中であり、これからも被災地に寄り添った支援を行っていきます。
観光振興、高齢者の生きがいを支援、また、福島からの移住支援を実施しています。


東日本大震災支援の詳細は、「東北10年 感謝を原動力に」ピースウィンズ・ジャパン東北10年特設サイト をご覧ください。

東日本大震災での緊急支援活動後、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の前身となるレスキューチームが国内外の災害時にいち早く駆け付け、捜索活動を行いました。
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、東北の被災地での経験と想いを糧に、一秒でも早く、一人でも多くの命を助けられるようチーム体制を強化し、今後もトンガをはじめ国内外への災害支援を継続してまいります。

WRITER

広報:
空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"ジャーナル編集部です。災害に関する最新情報と、災害支援・防災に関わるお役立ち情報をお伝えしています。

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