JOURNAL #2752023.11.22更新日:2024.03.09
広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”には、「ロジスティシャン」と呼ばれる役割があります。ロジスティシャンとは、援助活動に必要な物資や機材の調達、管理を行う立場で、縁の下の力持ちのような存在です。
今回のジャーナルでは、ロジスティシャンとして活動し、国内では熊本地震や九州北部豪雨、海外ではネパール地震など、災害時に15回以上出動してきた田邊さんにインタビュー。これまでの人生や、空飛ぶ捜索医療団での活動について伺ってきました。
インタビューの様子は動画でもご覧いただけます。
性格は「細かい」、「うるさい」です。ちょっとしたこと、本質は間違っていない、どうでも良いようなことが気になります。
また、雑学というほどではないですが、どうでも良い小ネタを覚えるのが得意です。例えば社会の教科書とかでも、テストに出てくるところは覚えられないけれども、横にあるTipsみたいなのは覚えてしまうとかそういう感じがあります。
小学校・中学校はパッとしなかった感じです。「そのままみんなと同じ行動をしたら、みんなと同じになってしまう」と思い、地元の高校に行くのをやめて、寮のある高校で寮生活をしました。
グラフの真ん中あたりで上向きになっているところは、大学に進学し、青年海外協力隊に行った時期です。青年海外協力隊には本当に行って良かったと思っています。そこでいろんな人に会えたし、いろんな経験ができた。すごく楽しかったなと思いました。
ピースウィンズ・ジャパンには、入社して、2023年の9月で9年目になります。しんどいことや辛いこともありましたし、毎年辞めたいなと思っていたくらいなので、少し下がったようにグラフを書きました。
当時は、レスキューチームが評価されていないんじゃないかなと思っていました。周りのメンバーが1人ずつ辞めていったのもあり、辛かったです。
今で言うとちょうど3年前、空飛ぶ捜索医療団に関わり出したくらいからグラフが上がっています。当時に比べるとチームが大きくなっていますし、メンバーも増えてきています。そういった状況を実感できています。
「Noと言わない」です。”どうやったらできるのか?”を常に考えるようにしています。その結果、何でもやらないといけなくなるのですが(笑)。
過去、空飛ぶ捜索医療団の運営母体であるピースウィンズ・ジャパンの代表・大西さんの運転手をしていたことがありました。何か新しい案が生まれたとき、大西さんは「明日行ってみよう」と決断する。ピースウィンズのような活動が実現できているのは、こうした”行動力があってこそなんだな”と思いました。その考え方がベースになっています。
苦労することもありますし、「それ本当にやるんですか?」と思うこともあります。もちろんできないこともありますが、次に同じ課題があった場合にできるようにすることが重要だと考えています。
ピースウィンズ・ジャパンに就職した理由として、「出身地である神石高原町で何かしたい」、「神石高原町に対して何かしたい」という気持ちがありました。魅力のある街にしたいなと思って入りました。
ロジスティシャンという役割を得意だと思ったことはないですし、ロジスティシャンとして仕事をしようとしているわけでもないです。
大学を卒業してそのまま青年海外協力隊に入り、そのまま空飛ぶ捜索医療団に入った。「なんでもやります」というスタンスで目の前の仕事に取り組み続けていた結果なのかな、と思っています。
“調整業務”ですね。
今の空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”には、災害支援で人を助けたいなど、思いを持って入社してきている人たちが増えています。思いを持った人たちが何か目的を達成するためには、それに関わる人たちとうまく付き合わないと仕事が進まないことがあります。
いろんな人を動かすということも含めて、現場に行きやすくしたり、やりたいことをどうやったらできるかを考えたりなど、思いを持った人たちが活躍できる場を作ってあげたいなと思います。お金の管理ももちろんありますが、そういった意味でのバックオフィスだと思っています。
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神石高原町や空飛ぶ捜索医療団のメンバーに対する熱い思いを持ちながら、調整業務をきっちりこなしていく田邊さん。周囲の皆様のことを考えた活動が、スムーズな災害医療支援の実現を支えています。
空飛ぶ捜索医療団では、一緒に活動してくださる登録隊員(ロスター)を募集しています。以下より、募集に関する詳細をご確認ください。
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空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部
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