2023年9月8日深夜(日本時間9日午前7時過ぎ)、モロッコ中部でM6.8の強い地震が発生しました。
震源地に近い大都市のマラケシュなどでは、多くの住民が屋外で夜を過ごしたほか、世界遺産に登録されている旧市街ではモスクの塔が崩れたということです。
ロイター通信などの報道によると、死者・負傷者はともに2,000人を上回り、今もなお増え続けています(9月12日現在)。
これを受け、空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズは、日本から支援チームを派遣し、緊急支援を実施します。
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緊急支援チームを派遣
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、発生直後に情報収集、出動準備を開始。看護師を含む緊急支援チームが現地に向けて出動しました。
今後、現地のニーズを調査の上、被災地域での食料・水・医薬品・衛生用品・避難所などの緊急支援を検討しています。緊急支援後は、地域主導の長期的な復旧・復興支援を継続します。
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崩れ落ちたモスク─マラケシュ旧市街の被害状況
現地時間9月12日11:00(日本時間9月12日19:00)緊急支援チームは、モロッコ中部の都市マラケシュの旧市街にて被災状況の確認を行いました。震源地はマラケシュの街から70kmほど南西の山間部ですが、マラケシュ市内でも古い建物の多い旧市街では家屋の一部が損壊するなどの被害が出ていました。
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アミズミズの避難テント 被災者の心に向き合う菊池看護師の支援
現地時間12日、モロッコで緊急支援を行う支援チームは、拠点とするマラケシュからさらに震源に近いアミズミズ及びその周辺の山間部にて支援ニーズの調査と飲料水の配布などを実施しました。
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山間部の被災地、水のない避難生活を続ける
緊急支援チームは、山間部のトゥクラフェ村で、不足している水や食糧の物資支援をおこないました。
物資を受け取った村人は「生活用水が確保できない」「飲み水だけじゃなく、洗濯もシャワーも限られた水でせざるを得ない中、飲料水の支援はありがたい」と、表情が和らぎました。
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【モロッコ地震】痛感する「山間部支援」の難しさ
モロッコにいる現地支援チームは、山間部の被災地を中心にニーズ調査と物資支援を行っています。山間部への安全なアクセスの確保は、今回の被災地支援におけるネック。2日前に訪れた山間部の集落へ物資を持って再び訪問を試みるも、道中の崩落により引き返せざるを得ない状況にも遭遇しています。
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【モロッコ地震】現場で忘れられつつある「支援の鉄則」
モロッコで発生した今回の地震では、地元行政やNGOの支援物資と肩を並べるほど、他都市に住むモロッコ人自らが被災地に届ける物資が集まっています。人々の想いと行動力に心から感動する一方、少し不安も残ります。
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【モロッコ地震】看護師2名を含む支援チーム、医療の届かない山間部へ
モロッコ中部を襲った地震から1週間以上が経過し、抜け落ちた物資ニーズを埋める必要は依然あるものの、モロッコの人々の助け合いによる自発的な支援もあり避難生活に最低限必要な物資は充足しつつあります。しかし、やはり個人の支援ではまかないきれない「医療ニーズ」については、今も課題が残ります。
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空飛ぶ捜索医療団は引き続き、現地に必要な支援を届け続けます。
皆さまからいただいたご寄付は、モロッコ大地震被害など、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”が実施する、被災地のニーズに応じた物資支援・医療支援、活動運営に伴う事務局運営費に、支援活動に大切に活用させていただきます。皆さまからの温かいご支援を、よろしくお願いいたします。