JOURNAL #4012025.02.25更新日:2025.02.25
広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部
令和6年能登半島地震から1年以上が経過した現在、空飛ぶ捜索医療団では珠洲市においてコミュニティ支援などとともに、被災地の子どもたちへの支援を行っています。2月16日に、子どもたちが安心して学べる場を提供し、ITやプログラミングに興味を持つきっかけになってほしいという想いから、珠洲市で「AIで自分だけのゲームを作ってみよう!」という子ども向けのプログラミングイベントを開催し、合計49名(うち、子どもは26名)が参加しました。
空飛ぶ捜索医療団が支援活動を続けている珠洲市では、地震や豪雨の影響で子どもたちの部活動や課外活動が続けられず、教育の体験格差が問題となっています。公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンが行った『能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査』によると、地域の習い事教室や学習塾の閉鎖、学校設備の被災や、転居による部活への参加者減など、地域の教育資源への影響によって、「9割超の家庭で子どもの教育機会が減少した」という調査結果が出ています。
復興への道のりが長期化する見込みのなか、子どもたちが安心できる場を提供していくことが重要です。
イベントでは、現在アメリカでシステムエンジニアとして活躍している珠洲市出身の舟木さんを講師に迎え、「プログラミングで自分だけのゲームを作ろう!」というテーマで開催され、ゲーム制作を通じてプログラミングの世界に触れるきっかけ作りの場となりました。
『プログラミングとは何か』という基本的な内容を、難しい専門用語を使用せずにゲームを作りながら学んでいくスタイルで進みました。実際のゲーム作りが始まると、ゴールまでの障害物を自由に配置したり、キャラクターの動きを決めたり、エフェクト音を追加したりと、子どもたち一人ひとりがそれぞれの独創的なアイデアをプログラミングで形にしていく姿に、彼らの柔軟な発想と吸収力の高さがうかがえました。
「こうしたら面白くなるかな?」「もう少し難しくしよう!」と試行錯誤しながら取り組む姿に、そばで様子を見守っていた大人の参加者からは「パソコンをのぞき込んで真剣に作業する子どもたちの姿がとても印象的でした。みんなで協力しながらゲーム作りを楽しんでいるのが伝わってきました!」というという感想も寄せられました。
イベントの最後には各チームで作ったゲームを発表する時間も設けられ、自分たちのゲームを誇らしげに披露する子どもたちの姿に、周囲の参加者からは拍手が送られました。完成したゲームをみんなでプレイし合い、参加した子どもたちは「プログラミングって難しそうと思ってたけど、すごく楽しかった!」 「ゲームが作れたし、新しい友達もできて、めっちゃ楽しかった!」 と、キラキラの笑顔で楽しそうに感想を話してくれました。
空飛ぶ捜索医療団は、「一秒でも早く、一人でも多く」の人を救うための医療支援から、被災地の復旧・復興を中長期的に支える支援活動までおこなっています。
避難所から仮設住宅に入居すると生活環境は大きく改善されますが、一方で日常的な人とのコミュニケーションは減り、寂しさを感じる方も少なくありません。私たちは人々のつながりを守るための「コミュニティ支援」をはじめ、被災した子どもたちへ新たな学びのきっかけを届ける支援などを続け、被災地の復興に寄り添ってまいります。
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