JOURNAL #4072025.03.06更新日:2025.03.07

3月6日【岩手県大船渡市 山火事 緊急支援】誰一人取りこぼさない支援を目指して

広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

3月5日は久しぶりにまとまった雨が降った岩手県大船渡市。2月26日に発生した山火事は日々焼失面積が広がっていましたが、この日は延焼がとどまり、不安が募る日々が続いていた避難者、被災者にとって少しだけ希望がみえる1日となりました。

翌3月6日に市は引き続き消火活動を続けるとともに、一部地域の避難指示解除を検討していくことを発表しました。しかし、福祉避難所を含め、12の避難所には現在も1249人が避難。避難所以外にも3000人以上の方が避難しており、火災発生から1週間が過ぎ、長引く避難生活で健康問題が懸念されています。

大きな公的支援ではカバーできない、民間だからこそできるきめ細やかな支援を届ける

延焼は一旦とどまりましたが、まだ鎮火までにはいたっていません。白煙が見える箇所もあるとの情報もあり、引き続き懸命な消火活動が続けられています。

市の会見によると、「地形的延焼危険が少ないと判断される赤崎地区の一部について、全体の鎮圧を待たず部分的な避難指示解除、通行規制解除を検討している」とのことで、鎮火と帰宅に向けた可能性が見え始めている一方で、すでにおよそ80棟の住家を含む建物が延焼による被害を受けている見込みと報告されています(調査中)。

食料などの支援物資については、県と市が準備したものを各避難所の要望に応じて必要十分な量を配付する仕組みが確立され、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の現地スタッフによると、物資が圧倒的に不足している状況にはないといいます。

一方で、こうした大きな公的支援に対し、表には見えにくい細かいニーズがあることも事実です。空飛ぶ捜索医療団は、フェイス・トゥ・フェイスで避難所の方々や関係者からニーズ調査を繰り返し行い、市と連携しながら公的支援ではカバーしきれない、きめ細かい支援を担っています。段ボールベッドを導入するなど、避難所の環境改善もそのひとつです。

避難所支援では、特に年配の方への配慮が求められます。ある避難所では慣れない避難所生活で数名が転倒事故が起きていることが発覚。避難所には高齢者も多いことからすぐに避難所責任者と相談し、同日に業者と打ち合わせを行い、その翌日には転倒防止の手すりを設置しました。

また、着の身着のままで避難してきた方々にとっては、下着をはじめとする日々の衣服のニーズもあります。下着類などは市からの支援に含まれていますが、細かく調査していくと、Lサイズの需要が高く不足しているという状況も確認されました。

車がある人は近くのお店で購入することも可能ですが、家に帰ればある品を購入することにためらう方は少なくありません。そこでニーズとして浮かび上がったのが洗濯機です。市内にはコインランドリーもありますが、やはり避難所にほしいという声が多く聞かれました。空飛ぶ捜索医療団は、早急に購入の手配から設置までを支援。また、これまでの避難所支援の知見なども活かし、避難所運営者とも相談しながら共同生活のなかで混乱が起きないように使用上のルール作成などもサポートしました。

プライベートが十分に確保できない避難所生活は、避難者にとって大きなストレスであることは間違いありません。そのなかで事故防止や少しでも快適になる環境改善は、避難所支援では重要なテーマとなります。並行して保健師や日赤など他団体の看護師とも連携し、引き続き健康相談の巡回も行っています。一人も取りこぼさないために、引き続き“目には見えない”ニーズを拾い続けていきます。

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