JOURNAL #4172025.03.28更新日:2025.03.28

3月28日【韓国 山火事 緊急支援】日本から空飛ぶ捜索医療団も出動し支援体制を強化

広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

3月21日韓国・南東部の慶尚南道山清(キョンサンナムド・ サンチョン)にはじまり、数か所でほぼ同時多発的に山火事が発生。岩手県大船渡市の山林火災の状況と同じく、現地は「特別警報」が発表されるほど乾燥した空気と強い風が吹き続けていることも影響して火の勢いは収まらず、3月27日の時点で約3万6000ヘクタールが焼失。発災から1週間が経った現在も延焼は続き、負傷者32名、死者は27名に上る深刻な事態となっています。

発災から1週間、延焼が続く“韓国史上最悪の山火事”

現地からの報告によると、3万7000人を超える人が避難。消防隊のほか軍も出動し、昼夜をとわず懸命な消化活動がおこなわれていますが、延焼範囲が広いこともあり鎮火のめどはたたず、消火活動は難航しているとの報告もあります。

ピースウィンズは、現地協力団体と連携して緊急支援チームが出動。延焼が続く被災地域に入ったスタッフによると、火災現場周辺は「まるでディストピア(暗黒世界)のようで煙で目も開けていられない」状況で、なかには山火事で燃えてしまった我が家の前で、ぼう然と立ち尽くす被災者の姿もみられたといいます。

連日昼夜を問わず消火活動を続ける消防隊員の疲労もピークに

延焼を続ける山火事を前に、連日昼夜を問わず消火活動に励む消防隊員や職員の疲労は激しく、彼らへのサポート、支援も求められています。ピースウィンズの緊急支援チームは、避難所を巡回し支援物資を届けるとともに、消防隊員や職員の方々にも靴下や下着、タオルなどの衛生用品を配布。まだ避難所が開設されていない地域では、炊き出しによるあたたかい食事なども提供しました。

山火事の被害は、多くの住家や寺院、教会などにもおよび、なかには文化遺産も焼失したという報告もあります。

日本から韓国へ。空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームも出動

広島県神石高原町の本部からも3月28日早朝に空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の看護師、ロジスティクスら3名による緊急支援チームが出動。すでに現地チームとも合流し、これから特に被害の激しい韓国南東部、慶尚北道 義城郡(ウィソン郡)へ移動し支援にあたります。

チーム調査員によると「現地の被害を調べているが他の災害と比べて公式の情報が少ない。過去にない大規模な山火事に自治体も混乱している様子。現場に入って被災者のニーズを調査する必要性は高い」とのこと。

また、アメリカ・ロサンゼルスの山火事でも現場支援に入った看護師は「今回は英語でコミュニケーションのとれるロサンゼルスとは違い、言語の壁もある。韓国にはすでに活動を開始している現地チームもいるので、密に連携をとって必要なニーズを見極めていきたい」といいます。

ソウルでは「日本からわざわざ駆けつけてくれてありがとう」と現地の方々から声をかけられたといいます。支援体制を強化し、引き続き必要な支援を必要な人びとに届けていきます。

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