【台湾 台風4号支援】甚大な被害を受けた台南市将軍区へ支援物資をお届け

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営するピースウィンズでは、7月6日深夜から7日早朝にかけて台湾南部を縦断した台風4号(ダナス)において、発生直後から情報収集と現地調査を実施。支援活動も開始しています。

＼2分でできる被災地支援／

広範囲に及ぶ被害の状況：インフラの寸断と家屋の損壊

今回の台風被害により、2名が死亡、700名以上が負傷、農林畜水産分野では農業部発表によると被害額が15億9,862万台湾元（日本円で約80億7千万円）に達しているとのことです。

また、現地調査の結果、強風で多数の電柱や通信基地局が損傷し一部地域で停電・通信障害が続いており、公共施設の外壁に亀裂や屋根瓦の落下が目立ち、とりわけ土壁や鉄板屋根の古い住宅では屋根破損が深刻であることが判明しました。

約1,000頭の保護犬が暮らしている安南区の「徐春水犬園」では、今回の強風で犬舎がほぼ全壊し一部の犬が驚いて逃走。施設は深刻な資金・人手不足に直面しており、運営のご夫婦は「発電機などの生活必需品調達に加え資金・物資支援や再建サポートが必要」だと訴えています。

被害の大きい台南市へ支援物資をお届け

7月11日には、特に大きな被害を受けた台南市将軍区に対して、雨から家屋を守るための支援物資を届けました。

将軍区役所の職員にヒアリングしたところ、「多くの建物の屋根が台風で飛ばされ、雨ざらしの状態です。雨が降り続く中、屋根を覆うための防水シートが急ぎで必要ですが、台湾南部では品薄で手に入りません」という切実な声が寄せられました。

この声を受け、現地スタッフは業者と連携し、直ちに防水シート20枚を調達。本日将軍区役所へお届けしました。配付した防水シートは、区役所から各地域の里長を通じて、必要としている方々へ配付される予定です。

また、台南市の沿岸部の複数地域では電力供給設備に深刻な被害が出ており、一部地域では停電が5日間に及んでいます。将軍区役所の職員によると、現在も懸命な復旧作業が続いていますが、住民の生活に大きな影響が生じているとのことです。

被災地のために、空飛ぶ捜索医療団へ継続的なご支援を

ピースウィンズでは、今後も被災された方々が一日も早く安心した生活を取り戻せるよう、各区公所との連携を強化し追加ニーズを随時収集しながら、一日も早い復旧・復興に向けて必要な支援を届けてまいります。

※2024年4月3日に台湾東部の花蓮県で発生した台湾・花蓮 地震 緊急支援についてはこちらから

あなたのご寄付は復旧・復興のただ中にある被災地を支える大きな力となります。
ぜひ、ARROWSサポーター（月に一度の継続寄付）で災害支援活動に参加してください。

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