JOURNAL #52020.02.03更新日:2024.01.30

【緊急支援 新型コロナウイルス】「日本の皆さんに感謝!」-N95マスクと医療用手袋を上海の病院に配布

中国湖北省武漢市で始まった新型コロナウイルス肺炎の感染が世界に拡大する事態となる中、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、アジアパシフィックアライアンスジャパン(A-PAD)と協力し、1月31日(金)日本人スタッフ1名を佐賀から上海に派遣し、約200kgの医療従事者用の支援物資(医療用防護服500枚、防護用帽子1000個、医療用使い捨て手袋4,000枚、長靴30足、フェースカバー60枚)を輸送しました。

佐賀の倉庫から支援物資の積み込み作業をするPWJとA-PADのスタッフ

これらの物資は、春秋航空(中国)のご協力により超過料金の免除措置が可能となり、また一般社団法人国際医療福祉機構(IHWI)にもご協力いただき、出発前の春秋航空との調整から中国側での物資受入れに至る調整を円滑に行うことができました。

佐賀空港から200kgの医療支援物資を、国際医療福祉機構(IHWI)と協力して輸送

同日夜、上海空港近くのホテルにて、PWJスタッフから復旦大学小児科病院の輸送班に支援物資を引き渡し、物資はその日のうちに同院内の倉庫に届けられました。

上海にて復旦大学附属小児科病院の輸送班に引き渡された支援物資

復旦大学付属小児科病院のスタッフからは、「これらの物資は厳重管理の下、医療現場の第一線で奮闘する医療従事者の命を救うことになります。日本のみなさまのご協力に深く感謝いたします。」とのお言葉をいただきました。

復旦大学附属小児科病院のスタッフと支援物資

輸送を担当したスタッフは、本邦到着後に検疫所に届け出た上で症状もなく入国し、医師による問診にて発熱・上気道症状がないことを確認し、感染の疑いは低いとの診断を受け、2週間の自宅待機による健康観察期間に入っています。

上海への物資輸送を担当し、帰国したスタッフからのコメントです。
「上海の空港では、空港職員の方が手荷物の引き取りや運搬を手伝ってくれたため、スムーズに物資を運ぶことができ、安心しました。
空港職員は、全身を覆う防護服を着ている人もいましたが、マスクだけの人も多かったです。
空港には比較的多くの人がおり、外国の方も見かけました。
皆、マスクをしていました。
病院の輸送班に支援物資を渡した時は、とても感謝されました。
物資が、コロナウイルスと戦っている医療従事者のみなさんの助けになることを願っています。」

これらの緊急支援物資の多くは、普段私たちが目にする機会の少ない医療従事者向けの製品です。
例えば、「防護服」と一口に言っても様々な種類・用途がありますが、今回お届けした防護服は「デュポン™タイベック® ソフトウェア ⅲ型」というもので、感染症対策防護服としてバリア性、耐久性、快適性に優れた商品として感染可能性の高い医療現場などで広く利用されています。
支援物資の多くは、ARROWSメンバーであるA-PADが感染症対策として佐賀空港倉庫に備蓄していた物資の一部で、今後も状況に応じて提供する予定です。

2/3(月)現在、次の支援物資の提供に向けた調整を進めており、2/5(水)に約1,000kgの物資輸送を予定しています。

皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
 
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