JOURNAL #1172021.11.17更新日:2022.06.24
2021年11月13日(土)~14日(日)2回目となる災害派遣トレーニングが晴天のもと、広島県神石高原町で開催されました。
医師、看護師、救急救命士、カメラマンなど、同じ思いを持つ多くの職種の方が参加されました。
首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模災害が発生し、多くの病院の機能が麻痺している中で、私たちが極めて短い時間で対応し、1人でも多くの方々を救うためには、災害時でも縦割りでない横断的な視点で活動できる仲間が必要です。
災害派遣支援トレーニングはそのための人材育成を目的としています。
~事前学習~
参加者は、事前のオンラインラーニングでトレーニング内容を一通り学んだ上で、トレーニングに参加します。
~1日目~
開講式、オリエンテーション
今回のトレーニングの趣旨説明、自己紹介など
ワークショップ①【教練】
災害出動時は、他の機関・団体と協業します。また、多くの被災者の方々とも接することになります。その為、基本的な心構えやマナーが非常に重要になります。
ワークショップ②【テント設営】
どこでどういう生活になるかわかりません。最低限、テントは自分で建てられるようになる必要があります。
ワークショップ③【ロープ】
単に自分の身を守るだけでなく、様々な場面で必要になるロープの結び方を体得します。
ワークショップ④【無線】
災害時、携帯電話が繋がらないこともしばしばあります。ここでは、無線の使い方を学びます。
セキュリティ講習
緊急時は、どのようなことが起こるか解りません。海外への出動も視野に入れ、常に危険を予測、察知する意識を身につけます。
交流会
空飛ぶ捜索医療団は、チームワークをとても大切にしています。メンバー同士がお互いを知り、絆を作っていくための交流会です。
就寝
氷点下の気温が予想された中、本番を想定しテントでそれぞれが休みました。
~2日目~
雲海
次の会場に向かう途中、息をのむような雲海と出会い思わず皆で記念撮影しました。
ワークショップ⑤【災害救助犬】
災害時に救助犬を派遣し活動する際の留意点について、実際にデモを見ながら理解します。
ワークショップ⑥【想定事例ワークショップ】
災害発生前、発生後には、様々なシュミレーションをし準備をした上で、現場に入ります。実際に起きた災害を使ってチーム毎に支援方針を決めました。
結びに
私たちが目指す災害医療のいまとこれから、についてリーダーの稲葉医師が説明しました。
夕暮れ、トレーニングを終えて
神石高原町の夕焼けが、疲れた参加者を癒やすように迎えてくれました。
~参加者の声~
「色々学べたが、何より災害支援という同じ志を持った多くの仲間と出会えたことが財産です」看護師
「はじめ医療的なトレーニングだと思っていたが、実際に災害現場で活動するにはそれ以外にも多くのことを考えなければいけないことが解り、とても学びが多かったです。また、トレーニングに来ます」医師
SUPPORT
ご支援のお願い
支援が必要な人々のために
できること
私たちの活動は、全国のみなさまのご支援・ご寄付によって支えられています。
一秒でも早く、一人でも多くの被災者を助けるために、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”へのご寄付をお願いいたします。