JOURNAL #2022023.02.11更新日:2024.01.30
被害の大きかったトルコ・ハタイ県で物資配布の傍ら続けてきたニーズ調査により、被災者の必要としている物資とその量が明らかになってきました。
■安全に効率よく配布する“ファミリーパッケージ”
被災地で必要とされているのは、水、食料やお菓子 (中長期保存が可能なもの)、ウェットティッシュや生理用品を含む個人用衛生用品、おむつをはじめとしたベビー用品、朝晩の冷え込みに対応する暖房器具、ペットフードなどが挙げられます。その他にも、未だ避難所整備が十分でない被災地で必要とされるテント類の調達も検討中です。
災害などの現場では、物資配布所が混乱しトラブルに発展する危険性があります。そのような混乱を防ぎ、安全かつ効率よく物資を配布するため、物資を各家庭ごとに分けて梱包する “ファミリーパッケージ” を100家族分作る予定です 。
ひとつのパッケージは5人家族で想定し、家族が数日間生活するために必要な水や食料、衛生用品、暖を取るためのストーブ、ペットフードなどをひとまとめにします。
チームは拠点を置いているトルコ中南部の都市アダナ市内の店舗をいくつも回り、買い占めにならないよう必要な物資を必要量調達。仕分けや梱包を行っています。
■手を貸してくださった現地トルコの人たち
物資調達にはチームに帯同するトルコ人通訳やドライバーに限らず、被災地で知り合った方や紹介いただいた方など現地トルコの方々が、物資の選定や運搬、保管に至るまで、大いに協力してくださいました。
積み下ろしや車両の運転を手伝ってくださった男性は「物資はもちろん、今はとにかく皆さんのその気持ち、心、想いがありがたい」と声をかけてくださいました。
また、物資を購入した業者さんも非常に協力的で、支援のための購入だとわかると必死に手配して用意してくださり、私たちを気遣ってあたたかい紅茶を差し入れてくださいました。
物資調達を担当したスタッフの町は、この日の作業終了後、手伝ってくれたトルコの人たちを前に「これだけの量の物資なので、置く場所や運搬についてはどうしたらいいか途方に暮れることもありました。しかしトルコの地元の方がすぐに手伝ってくれて、私たちと一緒に準備をしてくれました。 トルコ中の人が、この地震の被害に遭った人たちをなんとかみんなで助けていきたいという気持ちがあるということが伝わってきました。ありがとう」と感謝を述べました。
現場は予測のできない困難の連続です。しかしこのように、多くのトルコの人たちが「日本から来てくれてありがとう」「とても心強い」と私たちの活動に手を貸してくださいます。
私たちは今後も、こうして協力してくださる現地の人たちへの感謝を忘れず、被害に遭われた方々への支援を続けていきます。
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