JOURNAL #2052023.02.16更新日:2024.01.30
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、トルコ・ガジアンテプ郊外の元職業訓練校において、仮設診療所を運営しています。
この場所には現在、国際緊急援助隊(以下JDR)が24時間対応可能な救急外来、手術、透析、診療に必要な検査の機能を備えた診療サイト(野営病院)を設営中です。
医療のニーズが高かった当地で、診療サイト運営開始までの期間の診療を、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の仮設診療所が担います。空飛ぶ捜索医療団は診療を行うとともに、診療サイトの運営がスムーズに開始できるよう、仮設診療所の運営を通じたノウハウや課題をJDRと共有する予定です。
仮設診療所には診察室を2部屋設け、空飛ぶ捜索医療団(医師3人、看護師1人ほか救急救命士、現地語通訳等)およびJDRの医療チームが被災者の診療にあたっています。
空飛ぶ捜索医療団ではこれまで、ウクライナ危機を受けて隣国モルドバの避難所に仮設診療所を開設して避難民の診療にあたってきた経験があり、そのときモルドバで活動した医師・看護師も今回のトルコでの診療に参加しています。
診療室のホワイトボードには、「力になりたくて日本から来ました」 とスタッフがメッセージを書きました。
すると、その周りには、子どもたちや患者さんからの「助けに来てくれてありがとう」というあたたかいメッセージや、子どもたちの可愛い絵、「平和(ピース)の象徴なのよ」といって描いていたという小鳥の絵などの寄せ書きが。
仮設診療所で診療にあたる北川看護師は「トルコの方々も大変なはずなのに、私たちのことをたくさん気にかけてくれて、あたたかい言葉をかけてくれて、おもてなししてくれる。だから、疲れていても力が出るんです」と話しました。
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は引き続き、地震の被害に遭われた方々の支援を続けていきます。
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