JOURNAL #2422023.08.18更新日:2024.01.30
空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズの支援チームは、現地時間8月16日にマウイ島到着後、これまでの災害支援経験から一般的に避難生活で必要となる支援物資(歯磨きやウェットティッシュなどの衛生用品、食料や飲料、子ども用のお菓子、離乳食・粉ミルク、犬用/猫用の各種ペットフードなど)を調達し、これらの物資を持参しながら17日朝から避難所を回り、どの物資がどれ程の量必要かニーズ調査を行なっています。
大きな被害のあったラハイナ市内の物資配布所(営業停止中の大きなショッピングモールの駐車場を利用している)では、ペット支援をしている現地動物支援団体の方にお会いしました。
ペットフードやおやつも持参していたため「必要ですか?」と聞いたところ「今はなんでも必要な状況なの。とても助かるわ!」と笑顔で返してくれました。
団体職員のジェファニーさんは、
「今回の災害でたくさんの動物も被災しました。火の手が回るのが早く、被災者の中には何も持ち出せなかったけど、どうにかペットだけ抱えて海に飛び込んで生き延びた人もいます。そういった人たちにとって今は動物がすべてなんです。ペットの生活を支えるのはとても大切。私みたいな動物好きの人間が今は手を差し伸べないと・・・」
と話してくれました。
犬や猫のようなペット以外にも「一部地域では馬や豚などの大型動物も被災している。彼らの食事を確保したり、安全な場所を提供するのは難しく、今も課題」と状況を共有してくださいました。「フードだけでなく老犬用おむつもニーズとして稀に上がるが、供給量が少ない」と知らされ、支援チームはこれからペット用品店にも調達に向かう予定です。ジェニファーさんとは連絡先を交換し、今後も連携して動物たちの支援に対応できるよう体制を整えました。
現地チームはその後も避難所訪問を継続し、足りていない支援を埋められるよう奔走しています。発災1週間が経過し、変わり始める避難所の様子や支援ニーズに合わせ臨機応変に、時には中長期の視点を持ち合わせて対応することが現場では要求されます。
「この復興は間違いなくロングランになるわ。私たちもそれを覚悟している」とジェニファーさんは最後、少しだけ不安げな表情で付け加えました。思いを持って被災者に向き合う現地団体の彼らを支える手も必要です。
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