JOURNAL #2462023.08.25更新日:2023.08.25
大きな被害の出たラハイナの街からおよそ40km。発災当時、実は山火事は複数箇所で同時多発的に発生しており、このクラ地域でも16軒の家が焼ける被害が出ました。
現在、この地域を悩ませているのが生活用水の確保。
依然水道が使用できる地域が多いものの、火災により被害を受けた配管から水が汚染されている事実が発覚。地元行政は21日になって「ただちに水道水の使用をやめ、飲用はもちろん、衛生に関わる水利用は市販の水を使うように」と勧告を出しました。突然の勧告に地元住民は食器を洗うこともためらい、物資配布所では使い捨ての紙皿や紙コップ、お箸などの需要が急激に高まりました。
ちょうどクラの物資配布所に立ち寄った現地チームは、配布所のリーダーから話を聞き、即座に量販店でそれらの物資を購入。その際に一緒に食品用ラップもお渡ししました。
「日本でも災害時に断水することがあります。避難所ではラップで食器を巻いて使ったりしますよ。食器洗いもいらないしゴミも減りますよ」とお伝えすると「なるほど! さすが日本の人は災害時の経験があるね! 試してみるよ」と喜ばれました。
「クラはライハイナに比べれば被害が少ないからあまり注目されない。遠い日本から支援が届いて感動する」地元住民のハナさんはそう言ってくださいました。
支援の方法は物資だけとは限りません。災害大国と呼ばれる日本だからこそ伝えられるノウハウや、復興へのアドバイスもきっとあるだろうと信じ、現場では今も支援が続けられています。
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