JOURNAL #502020.12.09更新日:2020.12.14
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の運営団体であるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、災害人道医療支援会(HuMA)と連携し、東京都と大阪府の高齢者福祉施設、障がい者福祉施設を対象に、新型コロナウイルスの感染疑い者が発生した場合の「ゾーニング」について、医師の直接訪問、またはオンラインによるアドバイスを行っています。
感染予防には、物資が必要なことはもちろん、施設ごとに異なる事情を踏まえたうえで、適切な対策を計画することも重要です。
11月中旬に訪問した都内の施設では、隔離予定のお部屋周りのゾーニング案と感染対策マニュアルをもとに動線を検討し、疑い患者が発生した場合を想定して、改善点を助言しました。
希望のあった施設においては、ビニールガウンなど個人防護具(PPE)の着脱訓練も行いました。第3波のはじまりを受け、福祉施設の現場では、今まで以上に強い危機感をお持ちであることも、ひしひしと伝わってまいりました。
マスクをつけることが難しい入居者の方もいらっしゃり、福祉施設の職員さんからは、「感染症対策に不安や迷いあった」とお聞きすることが多いです。
入浴、歯磨き、食事など、具体的な生活介助の場面で濃厚接触者とならないような工夫を、実際に働く施設職員の皆さんと一緒に、ひとつひとつ考えました。
私たち自身、直接お伺いする中で、福祉施設の皆様が、利用者とそのご家族の方々のために、これほどまでにご尽力されていることを知ることとなり、活動への思いを新たにしました。
また11月は、ほぼ毎週継続して、全国の福祉施設に物資をお届けしました。
第3波の急速な感染拡大と医療崩壊が強く懸念されています。
その前の段階で食い止めることが必要です。救急搬送され、集中治療が必要になる可能性が高いのは圧倒的に高齢者。その高齢者を感染から守ることが日本の医療体制を守ることに直結します。
PWJは最前線で働く福祉施設の皆様を少しでもお支えできるよう、今後も活動に尽力してまいります。
※この事業は、東京都社会福祉協議会、東京都高齢者福祉施設協議会、大阪府社会福祉協議会 福祉施設部などのご協力のもと、ジャパン・プラットフォームによる助成を受けて、災害人道医療支援会(HuMA)と協働で実施しています。
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