JOURNAL #522020.12.15更新日:2023.06.20
12月9日、10日に空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は定期訓練を実施しました。
定期訓練は毎月1回(2日間)実施されており、緊急時に備えて日頃から多職種の連携や各々の技術向上を目的としています。
今回の訓練内容は以下の通りに実施しました。
訓練1日目
●ロープ訓練
各種機材を適切に利用し安全に昇降する訓練、災害時等に要救助者へアプローチし救助するために必要な技術を学びました。
ただ単に手際良く登り降りするのでなく、自身と要救助者の安全確保を常に意識する必要があります。
●船舶講義
災害医療支援船の運用にあた利、必要な基礎知識を松島機関長から学びました。
乗船時には船舶関連の用語を知っていないと、いざという時のコミュニケーションに支障がでます。
例えば、船の前方は “おもて”、後方は “とも” と呼びます。船の右側は “スターボードサイド”、左側は “ポートサイド” です。
これを理解していないと船内アナウンスで集合がかかった時に、集合場所に集まれないかもしれません。
また、講義は災害派遣時等に船で生活をすることを想定し、船上生活でのプライバシー問題やストレスへの対処、起こりうる人間関係のトラブルなど、実際に長期間の船上生活をこなしてきた経験談を盛り込んだ内容となっていました。
訓練2日目
航海訓練:
災害医療支援船として現在整備中の「いぶき」に乗船し、洋上での実践的な訓練を行いました。
今回は船内火災が発生した想定で、隊員による消火、避難誘導、避難時に怪我人が発生した場合の処置などの一連の流れを訓練しました。
火災が発生しても直ぐに消防が駆けつけてくれる陸上とは状況が違います。
したがって、船員となる隊員ひとりひとりが、未然に事故を防ぎ、問題が発生しても迅速に対応できるよう練度をあげていく必要があります。
杉本船長は「船だけがあってもただの鉄の塊。船の能力というのは人と船の掛け算です。船長、機関長、医師、レスキュー隊員が力を合わせることで、日本初の災害医療支援船として活動できることを一船乗りとして誇りに思っています」と訓練中に述べていました。
今回訓練を実施した民間初の災害医療支援船に関する情報発信はTwitterで行っています。
災害医療支援船 いぶき
また、民間初の災害医療支援船でコロナ禍での支援を実施していきます。
こちらもぜひ、ご支援よろしくお願いいたします。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/925044
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は今後も定期訓練を実施していきます。
登録派遣隊員として一緒に活動していただく方にもこの定期訓練には参加して頂いております。
登録派遣隊員にご関心のある方はこちらをご覧ください。
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