JOURNAL #1982023.02.06更新日:2023.02.06
1月20日、21日に千葉県船橋市にて医療船実証訓練を実施しました。
今回の訓練では、南海トラフ地震で陸路が寸断された想定での訓練で、実際に船内に1泊し、二日間に渡り実施しました。
今回は船橋港に係留している、SHIRASE5002という1983年から2008年にかけて南極観測船として活躍した船内で実施し、内閣府による災害医療における船舶を活用した実証訓練事業として行われました。洋上活動における各種調整や船内外への患者搬送、船内での応急処置・安定化を実施することで、実災害時の活動を検証することを目的としています。
訓練にはARROWS登録隊員であるロスターやHuMA(災害人道医療支援会)等が参加し、オブザーバー参加者を含め70名以上が参加しました。
指揮所や診療エリアにおいては、(訓練想定として)重症化した患者の病院搬送調整はもちろん、行き場のない離島の島民(高齢者)の一時受け入れ調整も行われました。船特有の揺れにも注意が必要で、物品の配置や患者の導線にも気を遣います。
医師や看護師が一人一人、問診から診察・一時待機まで、丁寧に診ている姿が印象的でした。約4時間にわたって患者を受け入れ医療活動を実施し、20名以上の患者・および島民を行け入れ対応しました。
物資の搬入や患者搬送は、船に装備されているギャングウェイ(階段)、および高所作業車を使用して搬入します。また、重症な患者はヘリを使って搬送しました。今回は搬送チームを構成し、患者の搬送経路を一つ一つ実証していきます。
医療活動を前提として作られていない船のなかでは、通路の段差や幅、急な階段など多くの障壁があります。そんな中でも患者をいかに安全に、安楽に、効率よく搬送するかは大きな課題でした。空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は日頃からロープレスキューにも取り組んでおり、ロープワークも活かした搬送や、高所作業者や階段用の車いす等の使用を検証しました。
訓練に際してご協力いただきました皆様、ありがとうございました!
訓練の様子は公式YouTube動画でもご覧いただけます。
空飛ぶ捜索医療団は今後も参加機関の皆様をはじめとする多くの方々と連携しながら活動を行っていきます。
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