2024.10.07

  • お知らせ

【企業連携】タスキを繋いだ1ヶ月 珠洲でのSMAS社員ボランティア

令和6年能登半島地震の支援に取り組む、石川県珠洲市の現地事務所。
7月の1ヶ月間にわたり、社員ボランティアを派遣してくださったのが、住友三井オートサービス株式会社(SMAS)様です。

実はこれまで、空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズでは、被災地での企業ボランティアの受入れ実績は多くありませんでした。
週末など限られた期間でお越しいただくボランティアの方々とご一緒に取り組める活動に限りがあることや、全ての参加者に都度、被災地の状況や作業内容、安全管理の説明を行うことが難しいことなどが背景にありましたが、今回は、お声がけをいただいたサステナビリティ推進部の皆様とそのような点についても協議させていただき、平日を含む約1ヶ月間、交代で途切れなく社員の方々をチームで派遣していただくプログラムとなったことで、受入れが実現しました。
実施にあたっては、ご担当者様にて事前の社内説明会を開催いただき、また、プログラム期間中も常に現地の動きを把握できる体制をとってくださり、社員の方にも安心して参加いただくことができました。

SMASからは、全国各地の事業所から、なんとのべ117人もの社員の皆様が珠洲に来てくださいました。数人ずつとはいえ、それだけの規模で派遣するための業務調整には、会社の理解とバックアップが欠かせません。
企画検討においては、今回の取組みが、同社が2021年より掲げる6つのマテリアリティのひとつである【地域社会との共生】に資する活動であることが社内での共通理解となり、経営層までの合意形成が進められたといいます。

イベントも多く、慌ただしく動いていた7月。
お越しいただいた時期により担当いただいた内容も異なり、多岐にわたる活動にお力添えいただきました。

【SMASボランティアの皆様に実施いただいた活動(例)】
・お茶会の準備~運営
・仮設住宅入居者への家電配付および周知(説明会、チラシポスティング)
・仮設住宅地・在宅避難者のご自宅の訪問同行
能登復興祭などイベントの準備~運営
・草むしり・草刈り、庭木の剪定
・保育園でのワックスがけ
・車両のメンテナンス



断水が続く中、自衛隊のお風呂に行ったり、トイレカーや段ボールベッドを体験いただいたこと、再開した地元の飲食店で豊かな海の幸を楽しんでいただいたことなども、発災から半年を迎えた被災地のより深い理解に繋がったのではと思います。

受入れを終えて、珠洲事務所のスタッフからは、
「どんなことでも前向きに、積極的に取り組んでいただけたことが本当にありがたかった」
「短い期間でしたが、能登の現状を目で見て持ち帰っていただくことは重要だと、こちらも再認識しました」

との声が聞かれました。
お忙しい中、仕事を調整して現場にお越しくださり、ピースウィンズと、そして珠洲と縁を結んでくださった皆様に心から感謝いたします。
今後とも活動を見守っていただき、復興への道のりを歩む珠洲にもまたお越しいただけることを願っています。


参加くださった皆様からは、あたたかいご感想や活動を続けるスタッフへの激励のコメントを数多くいただきました。一部紹介させていただきます。

人生初のボランティアで不安もいっぱいありましたが、皆さんのおかげで無事活動を終えることができました。また色々なお話しを聞かせて頂きとても勉強になりました。また機会を作って活動に参加できたらと思います。」
「珠洲の方々の心身や暮らしが少しでも穏やかになる事を心から祈念しています。」
「皆さんの熱くて強い心持ちに触れ、沢山の勇気を頂きました。」
「毎日異なるイベントがあり、まだ頭の中整理できていないのですが、忘れられない経験になりました。」
まだまだ復興半ばと強く感じ、後ろ髪引かれる思いでした。本当に良い経験をさせて頂きました。復興のお手伝いも何か出来るように今後も探していきたいなと感じました。」
貴重なボランティア経験と災害現地以外では知り得なかったことをピースウィンズの皆さんや珠洲市の方々から教えていただき、大変感謝しています。これからも『自分に何ができるか』を常に考えながら行動していこうと改めて感じました。」
「縁あって前任地が金沢となり、珠洲が営業エリアだったので、何か出来ないかと思っていたところに、この様な機会に恵まれたことを感謝しております。今後も長い期間を掛けての復興となりますので、珠洲、能登半島の事を忘れる事なく、遠く離れたところから微力になりますが、何かあれば引き続き取り組んでいければと思います。


▶関連記事(住友三井オートサービス様HP)はこちら

空飛ぶ捜索医療団では、企業の皆様との協働・連携を大切にしています。
今回の学びを活かし、社員ボランティアの受入れにも今後さらに取り組んでいければと思っています。

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