2022.03.29

  • お知らせ

多機関連携災害時医療救助訓練が終了しました

3月26日、27日の2日間にわたり広島県神石高原町で開催された 多機関合同訓練の全行程を無事終了することができました。

本訓練は、空飛ぶ搜索医療”ARROWS”が呼びかけたもので、HuMA(災害人道医療支援会)、岡山大学DMMA(災害医療マネジメント講座)、災害医療薬剤師学会チームや企業人からなる災害支援チームPEAD(一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム)など、大規模災害時の救急救命活動に携わる団体から、100名以上が参加して行われました。

内容は、南海トラフ級巨大地震の発災4日目を想定してフィールドホスピタルを設営、患者の救護から搬送まで一連の支援活動を連携して行う、というものです。

各機関が円滑に連携できるよう、レイアウトや組織体制の調整にあたる様子

陣頭指揮を執る本部のほか受付、待合、診療、検査、処置室、レントゲン室、コロナ患者のための隔離室など医療行為に必要な一連の救護所の運営、ロジ、広報など各役割を多機関が連携して行いました。 

フィールドホスピタルを設置する様子

災害による外傷や持病の悪化、認知症患者、外国人被災者など様々な医療ニーズへの対応のほか、緊急搬送が必要な患者の対応にはARROWSのヘリを活用し、搬送訓練を実施しました。

重症者の診療にあたるARROWSとHuMAの看護師
ヘリコプターでの搬送を想定した場面
隔離室での対応にあたる医療従事者 
断水、停電状態での炊き出し訓練

また、突発に発生しうる様々なシミュレーション事象を学生ボランティア(高知県立看護大学)や地元の方たちの協力を得て再現し、支援者側がどう連携して問題解決をしていくか、今後の課題を洗い出す良い機会となりました。

大規模災害時になるべく早い段階で医療体制を維持するために、医療関係者、非医療従事者、民間がどうコミュニケーションを図り支援活動を展開していくのか、各団体が課題を持ち帰ります。

次回、多機関が連携する時は実際の災害現場かもしれません。空飛ぶ捜索医療団も訓練の気付きを活かして今後に繋いでいきたいと思います。

 

訓練実施にあたりご協力をいただいた多くの皆様、本当にありがとうございました。

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