2022.04.11
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「あなたにもできる災害医療の基礎」 ~代用品を使った患部の固定例~を解説
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”が提供する「あなたにもできる災害医療の基礎~代用品を使った患部の固定例~
前回の「患部固定の基本・シーネ固定とは?」では、腕骨折が疑われる際の患部の固定方法を解説しました。
思わぬ災害や事故が発生し、目の前にいる人が骨折の疑いのある怪我を負っている場面に遭遇した際、近くにいる人が応急処置をすることで怪我の悪化を防ぐことができます。
今回は、災害などの緊急時に患部を固定したい場合、身の回りにあるものを使って、固定する方法について解説していきます。
生活している中で固定のために活用できるものがあるのか考えながら手順を確認していきましょう。
【足首の固定〜段ボール〜】
用意するもの:段ボール、ガムテープ
①段ボールを脚の下に入れ固定位置を決めます。
この時、隙間ができたり硬いものが当たってしまい場合はタオルやハンカチガーゼ等を必要に応じて使用してください。
②出血がある場合は清潔な布(ガーゼ)をあてます。
③ガムテープで段ボールをしっかりと固定します。
足首部分の段ボールに切れ込みを入れてて足に沿って折り込めるようにすると固定しやすくなります。
実際に処置を行う場合は物のこだわらず、しっかり固定することが重要となります。
【腕の固定〜雑誌〜】
用意するもの: 雑誌、ビニール紐など
① 雑誌で腕を巻き、紐でしっかりと固定します。
この時、隙間ができたり硬いものが当たってしまい場合はタオルやハンカチガーゼ等を必要に応じて使用してください。
②余った紐は邪魔にならないように処理します。
余った紐はまとめて固定されている紐に折り込んでまとめるといいです。
以上、代用品を活用した固定法です。
紹介した代用品の他にも次のようなものが活用できます。
・Tシャツ
・食品ラップ
・割り箸
・ガムテープ
・カーテン
・ハンガー
・傘
・充電ケーブル
皆さんの身の回りで活用できるものがいくつあるのか探し、緊急時に活用できるように備えておきましょう。
第1回:~なぜ、自助力を高める必要があるのか?~
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