2022年2月24日朝(日本時間正午前)にロシアはウクライナに対して軍事作戦に乗り出すことを発表し、ウクライナへの軍事侵攻が開始されました。
それにより、約4200万人がウクライナから国外に避難し、3月5日の時点で約153万人。その半数を超える約89万人がポーランドに入りました。侵攻が続けば難民は最大400万人まで増えるとの予測もあり今世紀最大の人道危機となっています。
これまで空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、3月から隣国モルドバに医療チームを派遣し、調査・医療支援を実施してきました。
医療支援は、避難所に開設した仮設診療所で行い、ウクライナ避難民に対して、診療・治療・薬剤の処方を行ってきました。
<「何故か涙がとまらないんです」避難者の苦悩に寄り添う>
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営するピースウィンズ・ジャパンは、ウクライナの隣国モルドバの避難所で仮設診療所を運営しています。現在、診療所には医師、看護師、薬剤師が常駐し、不調を訴える避難民の方々を診察しています。
レポートはこちら:
【ウクライナ危機】「何故か涙がとまらないんです」避難者の苦悩に寄り添う
<ウクライナ国内にスタッフを派遣、調査や直接支援を開始>
ピースウィンズ・ジャパンは4月26日からウクライナ国内に代表理事の大西健丞とスタッフ3名を派遣、人道支援のためキーウ、ブチャ、ボロディアンカ、チェルニヒフ、ドニプロを訪問しました。
現地では市民や提携会社、政府などに現地の声を聞いています。また、チェルニヒウでは提携会社とともにペットフード支援を実施しました。
<仮設診療所でウクライナ避難民への診療を継続>
4月7日よりモルドバ保健省から医療行為の許可を受け、仮設診療所(medical point)を開設し、診療を開始している。訪れる患者さんたちは、命からがらウクライナからモルドバへ避難してきた方々が多くいらっしゃいます。医師の稲葉は、「家族を殺された、家が爆撃されたというお話を聞いて、なんと声をかけたら良いかわからない。自分の浅さを感じる」と話しています。私たちに出来ることは限られているかもしれませんが、これからも避難民の方々に寄り添い、出来ることを精一杯続けていきます。