JOURNAL #4762025.09.25更新日:2025.09.26
広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部
9月23日14時30分頃(日本時間15時30分)、台湾に上陸した台風18号の大雨により各地で大きな被害が発生。台湾当局によると、一時は150人以上と連絡がとれない状況でしたが一夜明け、24日の時点で台風の影響による犠牲者は14人にのぼり、46人がいまだ行方不明と発表しました。
この台湾での被害に対し、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”およびピースウィンズは、緊急支援の実施を決定。災害発生の翌日24日にピースウィンズの台湾法人である「ピースウィンズ・台湾」の調整員4名が被害の大きい花蓮県に向かいました。
現地報道によると、台湾東部の花蓮県で土砂災害なども含めた大規模な洪水が発生。集中的な大雨によりせき止め湖が氾濫し、下流に位置する光復郷(グワンフー)の市内には「まるで津波のように」大量の土石流が流れ込んだといいます。台風のピークが過ぎた後も雨は降り続け、第3波となる洪水が押し寄せるなど予断を許さない状況が続きました。
花蓮県では、被害の拡大を最小限に食い止めるために避難命令を発令。光復郷を含む周辺地域では、垂直避難も含め5,000人以上が避難しました。気象状況は安定せず、第4波、第5波の洪水が起きる可能性もあり、避難者は恐怖と不安のなか眠れない一夜を過ごしたといいます。
ピースウィンズ・台湾のスタッフは、24日19時頃、被害の大きい光復郷に到着し、村長に挨拶をしたのち、避難所の状況などを確認しました。市内に開設された避難所には、食料は十分に確保されていましたが、清潔な衣類や寝具をはじめ、子供用品、衛生用品などが不足。24日夜の時点では、県政府の管理する避難所に約680人、教会に約300人が避難しているといいます。
川が氾濫した周辺では一部家屋が損壊したほか、街のほとんどの家は大量の泥水が流れ込む浸水被害に遭い、今後は家の清掃に追われることになります。懸念されるのは、衛生問題。現地はまだ日中の気温は高く、昨晩のヒアリングでは災害発生後まだシャワーを浴びれていない人が多いことが確認されました。
日本からも空飛ぶ捜索医療団のスタッフが25日午前中のフライトで台湾に向かい、被災地に入る予定です。街は少し落ち着きを取り戻しつつありますが、今後、各家に戻る人、避難所に残らざるを得ない人に分かれ、細かなニーズが出てくる可能性があるため、本格的なニーズ調査を行っていきます。
これまでの災害支援、避難所支援の知見を活かして、一人でも多くの人を救うために、できる支援を行っていきます。皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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広報:
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