2020.04.08
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「民間の柔軟な支援、心強い」ー北海道”最果ての島”で感染症患者搬送訓練を実施
稚内西約50kmの日本海上に位置する利尻島は、「北海道最果ての島」として知られる人口約4500人の離島。利尻町と利尻富士町の2町が運営する「利尻島国保中央病院」は、島で唯一入院施設がある病院で、島内で発生した救急患者はすべて当院へ搬送されます。治療が不可能な場合は、島外の後方支援病院へ搬送されますが、夜間などフェリーがなく生命の危険が迫る救急の場合は、自衛隊のヘリコプターなどに搬送を依頼します。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、少人数でさまざまな疾患に対応してきたこれまでの医療体制を維持するためには、新たな対策が不可欠です。ARROWSは、当病院の要請を受けて、4月5日、北海道・利尻島内で実施された患者搬送訓練に協力し、固定翼機(エアロコマンダー)およびパイロット、医師1名、レスキュー隊員1名を派遣しました。訓練は、感染症により入院していた患者の呼吸不全発生を想定。状態の急変が予想され早期に島外医療機関へ搬送するため、病院から利尻空港までの救急搬送、利尻空港から札幌の高度医療機関までの搬送をARROWS航空機で行いました。
「離島で医療資源が十分とは言えない中、何があるかわからない現状は不安がある。今回、航空医療搬送の訓練ができたことはとても有意義だった。要請から搬送までの流れがスムーズで民間ならではの柔軟さを実感した」と話すの副院長の淺井悌さん。利尻島消防の永井係長も「合同で訓練することはめったにないですが、出動態勢も確認できました」、保野洋一利尻町長は「世界規模で大変な事態となる中、要請者が発生したときのことを考え心配していたが、院長の要請に応えていただき、とても心強い。ありがたい」と語ってくれました。
なお、搬送支援にあたっては、ARROWS医師の指導のもと、感染予防および衛生管理を徹底して行っています。
新型コロナウイルス感染症の影響を少しでも減らすため、あらゆる力を結集し、一人でも多くの命を救う取り組みが求められています。報道機関の皆様におかれましては、ぜひご関心をお寄せいただきますようお願い申し上げます。
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