JOURNAL #4042025.03.02更新日:2025.03.06

3月2日【岩手県大船渡市 山火事 緊急支援】避難所に出向き“表には出にくい”課題やニーズを拾っていく

広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

岩手県大船渡市にて発生した山火事は、5日が経った現在もおさまらず、焼失面積は1800haにまで広がっています。ヘリコプターによる空からの放水や消防による懸命な消火活動が続けられていますが、現地は乾燥した状態が続き、風が強まっている気象状況なども影響し、延焼を食い止めるまでにいたっていません。福祉避難所を含めた11の避難所では、約1200人が避難しています(3月2日時点|いわて防災情報ポータル)。

避難所巡回で体調不良者を発見

空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は看護師・ロジスティクスでペアを組み2チームに分かれ、昨日訪問した避難所を含め、訪問できなかった避難所や新しく開設された避難所も巡回。市の保健師が帯同し、避難者、関係者へのニーズ調査とともに健康相談を行いました。

慣れない避難所での生活は、心身の疲労とともに運動不足等による血圧が上昇するケースがあります。少しでも健康を維持するために、岩手県気仙地方で話されている「ケセン語」版のラジオ体操などが行われている避難所もあり、空飛ぶ捜索医療団のスタッフも健康相談を行うなかでできる範囲で体を動かすことを促しました。

こうしたコミュニケーションのなかで体調不良を訴える方を発見。看護師が問診を行い、血圧を測るとかなり高い数値を記録したことから救急外来への受診をすすめ、ご家族とも相談して病院にいっていただきました。先行きの見えない不安とともに急激な環境の変化から強いストレスを感じていたようです。

災害支援では“出向く”ことが必要

避難所にいると、なかには体調が悪くても誰かに伝えることができず、ときには自覚のないまま症状が悪化してしまうおそれがあります。通常、病院などでは来院する患者さんを診療しますが、災害時にはこうして避難所に出向き、取りこぼすことなく一人ひとりと向き合いながら話すことが求められます。

山火事は一度、鎮火してもすぐにご自宅に戻れるかわかりません。安全が確認されるまで避難生活が長引く可能性もあります。避難所へ出向き直接お話を聞くことで、各避難所の課題や個別の悩みなど“表には出にくい”細かいニーズも確認できました。被災者のために、今できることを。避難者に寄り添い、引き続き必要な支援を続けていきます。

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