JOURNAL #4292025.04.20更新日:2025.05.27

【能登半島地震】「好き」が未来を切り開く!被災した子どもたちへ、新たな学びのきっかけを届ける支援

広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

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令和6年能登半島地震による、未来を担う子どもたちへの影響は深刻です。塾やスポーツなどの習い事が中止・縮小され、学習機会が減っているだけでなく、安全に遊べる公園や施設の被災により、自由に過ごせる環境も限られています。避難生活や生活環境の変化によるストレス増加も懸念されています。

こうした状況を受け、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営するピースウィンズでは、発災直後から継続的に支援を行っている珠洲市において、子どもたちに笑顔と希望を届けるべく、子どもの新たな興味を見つける機会を提供するイベントを定期的に開催しています。

第2回の様子はこちらから

珠洲市出身のエンジニアが子どもたちにプログラミングを説明

3回目となる今回は、「コンピューターサイエンスに触れてみよう」と題し、子どもたちに人気のゲーム「マインクラフト」を活用したプログラミング体験イベントを開催しました。講師には、珠洲市出身で現在は海を渡りアメリカでシステムエンジニアとして活躍する舟木さんをお迎えしました。

「プログラミングを通して、子どもたちの可能性や視野を広げてほしいと思っています」と舟木さんは語ります。

イベントでは、プログラミングの基本的な概念を学びながら、ゲームの中で創造力を発揮し、試行錯誤しながら課題を解決する体験を楽しみました。7歳から12歳まで、幅広い年齢層の12名が参加し、年齢や経験の違いを超えて教え合い、学び合う姿が印象的でした。

なお、本イベントの開催にあたり、ソフトバンク株式会社様から、子どもたち用に SIM 付き iPad を計 20 台ご提供いただきました。通信インフラの整備が遅れがちな被災地で、インターネットを活用した学習環境を実現していただいたことに、深く感謝申し上げます。提供された端末のおかげで、子どもたちはオンライン教材や遠隔授業へスムーズにアクセスでき、安心して学びに集中することができました。

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学ぶ楽しさを実感!子どもたちの好奇心を刺激する工夫がいっぱい

イベント開始前には、株式会社ICON様より寄贈いただいた知育ロボット「KUMIITA(クミータ)」を活用したアイスブレイクを実施。

KUMITAとは、光や音、絵、色、動作など知育要素を盛り込んだプログラミング教育用ロボットです。矢印や絵が描かれた大きなパズルピースのようなパネルがプログラミングの道具となっており、スタートからゴールまでの道のりを自由にパネルを組み合わせることで独自のコースを作り、小さなロボットが並べられたパネルの指示通りに動き出します。

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「このカードをここに置いたら、こう動くから…」と、子どもたちは目を輝かせながら、遊びを通して論理的思考を養っていました。初対面の子どもたちも、一緒に考え、試行錯誤することで自然と打ち解け、和やかな雰囲気の中でイベントがスタートしました。

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「好き」を「学び」へ!未来の可能性を広げる一歩に

イベントに参加した子どもたちは、夢中になってプログラミングに挑戦していました。

参加者のお母さんからは、「楽しそうに、そしてあっさりとハードルをクリアしていく子どもの姿に驚きました。子どもの好きというエネルギーはすごいですね!」といった嬉しい声が寄せられました。

ほかにも、「子どもがよくマインクラフトをしていましたが、私自身プレイしたことがなく、子どもと一緒に考えながら操作できて良かったです」という声も聞かれました。

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子どもたちへ笑顔を届ける支援を

空飛ぶ捜索医療団は、現在も珠洲市に拠点をおき、被災地の復旧・復興を中長期的に支える支援活動をおこなっています。今後も定期的に被災地での子ども向けイベントを開催していく予定です。

子どもの挑戦を支え、興味・関心領域を広げるきっかけづくりを行い、教育支援、遊び場や居場所の提供などを通して、子どもの笑顔と希望を灯し続けるため、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。

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