JOURNAL #1632022.06.09更新日:2022.12.15
報告者:空飛ぶ捜索医療団”ARROWS” 林田
5/28(土)・29(日)の2日間、空飛ぶ捜索医療団の第3回災害派遣トレーニング(導入研修)を、15名の参加者を招いて神石高原ティアガルデンで実施しました。
参加者の皆さんは、ほとんどがヘルスケアワーカーの方で、普段からARROWSの活動に興味を持っていただいている方々です。
11月に実施した第1回・2回目とは違い、5月開催の今回は日差しも強く、参加者・スタッフ共に熱中症に注意しながらの研修となりました。
開会式終了後、初日は自己紹介を兼ねたアイスブレイクから始まりました。
参加者で協力して、一本のロープを使い、日本地図を描きます。日頃改まって日本地図を見る機会はありませんが、全国各地から集まった参加者で協力し、前回までの災害派遣トレーニングよりも詳細な日本地図を作り上げました。その後、この研修に対する参加者の意気込みをそれぞれ話していただきました。
続いては教練のワークショップ。民間団体だからこそ、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”には団体規律も求められます。
また、実際の現場では、大声で指示を出すこともあります。大きな声で号令をかけ合い、自分の声がどれだけ出せるのかも確認しながらの時間となりました。
ロープ・無線のワークショップでは、事前にEラーニングで勉強していただいて、実際にそれぞれの資機材に触れる時間となりました。
事前予習をしていたからこそ、参加者にとっては始まる前はストレスがあったようですが、実際に使用している資機材を使用してワークショップを行えたことは、我々の活動を知っていただく面でもよい機会となったのではないかと思います。
現在、ウクライナ支援も行っているため、夕食後のセキュリティ講習の内容は、深く参加者の心に刻まれたのではないでしょうか?
宿泊するそれぞれのテントも各グループで協力して設営したり、交流会で焚火を囲み、空飛ぶ捜索医療団それぞれに対する想いを語り合ったりと、参加者同士だけでなく、隊員とも親睦を深めることができました。
2日目、参加者・スタッフ全員で非常食の朝食をいただき、その後、救助犬のワークショップから研修が始まりました。
続いて、「災害支援についてー空飛ぶ捜索医療団が目指す災害医療ー」の講義、実際の私たちの活動事例を使用した想定事例や保有しているヘリコプターのワークショップ、と参加者にとってはハードスケジュールとなりました。
11月開催よりも夜間も暖かかったものの、風も強く、夜間十分な睡眠をとれなかった参加者も多かったようです。それにも関わらず、みなさん熱心に講義・課題に取り組まれる姿が印象的でした。
私自身、前回の災害派遣トレーニングに参加し、多職種の方々と知り合うことができ、大変貴重な経験をしました。
その研修に一緒に参加した方ともその後交流が続き、私自身の価値観・世界が広がった研修でした。
今回、運営側として参加させていただきましたが、意欲を持って参加していただく方に対して、どのように導いたら空飛ぶ捜索医療団のことを理解していただけるか?
我々の活動の裾野を広げていけるか?ということを念頭においてこの研修の準備をいたしました。
今回の参加者も熱い想いを持っておられる方ばかりで、直向きなその想いを伺い、私自身も参加した当時の気持ちを思い出し、初心に戻り、たくさんの学びを逆に参加者からいただいた二日間となりました。
最後になりましたが、この研修開催にあたって、たくさんの施設・関係者の方々にご協力いただきました。本当にありがとうございました。
今回参加していただいた方々が新たな仲間となり、今後の活動がさらに充実したものになるよう、精進してまいります。
引き続き、みなさまのあたたいご支援をよろしくお願いいたします。
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