JOURNAL #1832022.08.30更新日:2024.01.25

【月例訓練】EMISや通信機器の訓練を実施しました

看護師:北川 光希

空飛ぶ捜索医療団”AAROWS”は緊急時に備え、毎月訓練を実施しています。
2022年8月に行った訓練について、訓練に参加した北川(看護師)からレポートが届きました。
日頃から応援してくださる方々のおかげで実施することができている訓練について、様子をご覧ください。

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2022年8月に実施された訓練では、隊員に加えてロスター1名、看護学生22名が参加しました。

1日目

1日目は、EMIS(広域災害救急医療情報システム)というシステムと、通信機器について学びました。

EMIS

EMISは、大規模災害が発生した際に病院の被災状況・稼働状況を把握し、一人でも多くの負傷者へ医療を提供するために開発されたシステムです。災害発生時には我々も救護班としてEMISに登録して活動するため、隊員全員が使用方法を理解しておく必要があります。
この日は基本的な操作方法・EMISの活用方法等を学びました。

通信機器

また、通信機器の訓練では、実際に業務用通信無線を使用して現場の状況を伝える訓練を行いました。

8月訓練時の様子

 

2日目

2日目には、看護学生による健康チェックから始まり、J-SPEEDの座学と実習、ロープ訓練、医療手技訓練(トリアージ・初期評価)を実施しました。

健康チェック

災害等の出動時には、対象者への支援はもちろん、自分自身の健康管理はとても大切です。我々の訓練日は毎回、実際の出動時と同じように健康管理を行う習慣をつけています。
今回の訓練は看護学生の皆さんが、緊張した面持ちで全員の血圧を測ってくれました。

ロープ訓練

ロープ訓練では、基本的な結び方やレスキューの場での活用方法について復習を兼ねて学びました。学生に教えながら実施することで、より自分自身の手技を確認することが出来ました。

ロープ訓練実施時の様子

 

医療手技訓練

医療手技訓練では、トリアージや初期評価について復習を兼ねて講義を行った後、実践練習を行いました。多数の傷病者がいる場合、ひとりでも多くの命を救うためには効率よく・効果的に救命処置を行う必要があります。
今回は実際に多数の模擬患者を設定し、患者役と交代しながらチームで現場到着からトリアージ・初期評価までを実践しました。

私たちは、毎月このように災害出動に備えた訓練を行っています。いつどこで起こるか分からない災害に備え、これからも日々精進していきたいと思います。

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WRITER

看護師:
北川 光希

神戸市看護大学卒業後、カナダ留学を経て神戸市中央市民病院の救急部門で勤務。その後離島僻地医療や、新型コロナウイルス専門病棟、宿泊療養施設での勤務を経て、2021年9月からピースウィンズ・ジャパンに勤務。

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