JOURNAL #772023.11.22更新日:2024.01.15

ロジスティシャンとは?NGOで活動する田邊さんにインタビュー

広報:空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”には、「ロジスティシャン」と呼ばれる役割があります。ロジスティシャンとは、援助活動に必要な物資や機材の調達、管理を行う立場で、縁の下の力持ちのような存在です。
今回のジャーナルでは、ロジスティシャンとして活動し、国内では熊本地震や九州北部豪雨、海外ではネパール地震など、災害時に15回以上出動してきた田邊さんにインタビュー。これまでの人生や、空飛ぶ捜索医療団での活動について伺ってきました。

インタビューの様子は動画でもご覧いただけます。

細かい雑学が好きな「歩くWikipedia」

田邊さんはガジェットや機械類に強く、多方面に知識があるため、空飛ぶ捜索医療団のメンバーからは「歩くWikipedia」や「スーパーロジ」と呼ばれているようです。

ご自身の性格や、得意なことについて教えてください。

性格は「細かい」、「うるさい」です。ちょっとしたこと、本質は間違っていない、どうでも良いようなことが気になります。
また、雑学というほどではないですが、どうでも良い小ネタを覚えるのが得意です。例えば社会の教科書とかでも、テストに出てくるところは覚えられないけれども、横にあるTipsみたいなのは覚えてしまうとかそういう感じがあります。

田邊さんのインタビュー時の画像です。

人生の浮き沈みを、グラフで教えてください。

田邊さんのインタビュー時の人生グラフの画像です。

学生時代

小学校・中学校はパッとしなかった感じです。「そのままみんなと同じ行動をしたら、みんなと同じになってしまう」と思い、地元の高校に行くのをやめて、寮のある高校で寮生活をしました。
グラフの真ん中あたりで上向きになっているところは、大学に進学し、青年海外協力隊に行った時期です。青年海外協力隊には本当に行って良かったと思っています。そこでいろんな人に会えたし、いろんな経験ができた。すごく楽しかったなと思いました。

ピースウィンズ・ジャパンに入職

ピースウィンズ・ジャパンには、入社して、2023年の9月で9年目になります。しんどいことや辛いこともありましたし、毎年辞めたいなと思っていたくらいなので、少し下がったようにグラフを書きました。
当時は、レスキューチームが評価されていないんじゃないかなと思っていました。周りのメンバーが1人ずつ辞めていったのもあり、辛かったです。

今で言うとちょうど3年前、空飛ぶ捜索医療団に関わり出したくらいからグラフが上がっています。当時に比べるとチームが大きくなっていますし、メンバーも増えてきています。そういった状況を実感できています。

ARROWS加入直後の田邊さんの画像です。
2019年の九州豪雨の被災地にて、避難所の子供たちに靴下を届ける様子

どうやったらできるのか?を常に考える

座右の銘はなんですか?

「Noと言わない」です。”どうやったらできるのか?”を常に考えるようにしています。その結果、何でもやらないといけなくなるのですが。

田邊さんのインタビュー時の座右の銘に関する画像です。

過去、空飛ぶ捜索医療団の運営母体であるピースウィンズ・ジャパンの代表・大西さんの運転手をしていたことがありました。何か新しい案が生まれたとき、大西さんは「明日行ってみよう」と決断する。ピースウィンズのような活動が実現できているのは、こうした”行動力があってこそなんだな”と思いました。その考え方がベースになっています。
苦労することもありますし、「それ本当にやるんですか?」と思うこともあります。もちろんできないこともありますが、次に同じ課題があった場合にできるようにすることが重要だと考えています。

出身である神石高原町と空飛ぶ捜索医療団のメンバーを思って

田邊さんは空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”で唯一、ピースウィンズ・ジャパンが本拠地を置く広島県神石高原町の出身メンバーです。

ピースウィンズ・ジャパンに入職したのはなぜですか?

ピースウィンズ・ジャパンに就職した理由として、「出身地である神石高原町で何かしたい」、「神石高原町に対して何かしたい」という気持ちがありました。魅力のある街にしたいなと思って入りました。

なぜロジスティシャンというポジションで活動しているのですか?

ロジスティシャンという役割を得意だと思ったことはないですし、ロジスティシャンとして仕事をしようとしているわけでもないです。
大学を卒業してそのまま青年海外協力隊に入り、そのまま空飛ぶ捜索医療団に入った。「なんでもやります」というスタンスで目の前の仕事に取り組み続けていた結果なのかな、と思っています。

ロジスティシャンとして活動中の田邊さんの画像です。

田邊さんにとって、ロジスティシャンとはどんな仕事ですか?

“調整業務”ですね。
今の空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”には、災害支援で人を助けたいなど、思いを持って入社してきている人たちが増えています。思いを持った人たちが何か目的を達成するためには、それに関わる人たちとうまく付き合わないと仕事が進まないことがあります。
いろんな人を動かすということも含めて、現場に行きやすくしたり、やりたいことをどうやったらできるかを考えたりなど、思いを持った人たちが活躍できる場を作ってあげたいなと思います。お金の管理ももちろんありますが、そういった意味でのバックオフィスだと思っています。

田邊さんの活動中の画像です。
空飛ぶ捜索医療団のメンバーと(中央右: 田邊さん)

神石高原町や空飛ぶ捜索医療団のメンバーに対する熱い思いを持ちながら、調整業務をきっちりこなしていく田邊さん。周囲の皆様のことを考えた活動が、スムーズな災害医療支援の実現を支えています。

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広報:
空飛ぶ捜索医療団"ARROWS" 編集部

空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"ジャーナル編集部です。災害に関する最新情報と、災害支援・防災に関わるお役立ち情報をお伝えしています。

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