JOURNAL #3042024.01.25更新日:2024.01.25
台湾政府からの呼びかけにより、能登半島地震の被災地に対しての民間から募った支援が、発災から約3週間以上たった今も大幅に拡大しています。この支援の輪は、募金活動をはじめチャリティーライブの開催など、民間人からの支援が様々な形となって広がっていると報道されています。
この被災地にも、発災後いち早く駆けつけてくれた台湾の仲間たちがいました。空飛ぶ捜索医療団と日ごろから連携している「台湾災難医療隊発展協会(以下、TDADMT)」に所属する、医師・看護師・救急救命士などから編成された先遣チームの5人です。
彼らは1月4日夜、空飛ぶ捜索医療団が運営支援にあたっている珠洲市にある珠洲市生活サポート部会に到着し、私たちとともに、被災地への緊急支援活動にあたってくれました。
空飛ぶ捜索医療団とTDADMTは2017年から交流を重ね、災害支援の協力協定を締結しています。
「多機関連携災害時医療救助訓練(多機関合同訓練)」にも2022年から毎年参加してくれ、災害医療支援に対して他団体同士が連携しあう体制の整備・強化をはじめ、国際的協力体制の基盤づくりにも取り組んでいました。
今回の緊急支援では、日本政府は海外援助を正式に受け入れていなかったため、TDADMTの医師ら先遣チームは医療行為の承認が得られなかったものの、メンバーそれぞれが持つ高度な災害支援への知見やノウハウを生かして避難所運営に関する支援や物資支援を開始。
また、取り残されていた孤立集落へとヘリコプターで調査に向かい、避難者の方々から寄せられる健康相談に非常に親身に応えていました。
活動中、台湾チームの現地入りへの歓迎の声は、私たち空飛ぶ捜索医療団からだけではなく、地元の方々も寄せてくださっていました。向かった現場の先々で「遠くから駆けつけてくれて、ありがとう。一緒に写真を撮ってください。自分のSNSで投稿したい。」と温かい声をかけていただく場面もありました。
先遣チームのメンバーとして被災地への活動に駆けつけてくれた、台湾衛生福利部桃園病院救急部災害医学科の医師であり、台湾災難医療隊発展協会の名誉会長を務めている、蕭雅文(シャオ・ヤウェン)氏は、私たちのインタビューの中で、次のように答えてくれました。
「今日私たちはピースウィンズ・ジャパンのパートナーとともに港に行き、船で運ばれてきた物資を各避難所に配り、被災者に届けるお手伝いをしました。当協会は2017年にピースウィンズ・ジャパンと協力を開始し、それ以来さまざまな交流や訓練が行われ、インドネシアのロンボク島地震被災者支援のためにピースウィンズ・ジャパンと一緒に渡航しました。 過去2年間、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”が実施する多機関連携災害時医療救助訓練に参加するために来日しました。 お互いにとても良い関係を築いてきました。私にとって、ピースウィンズ・ジャパンは常に私たちが学ぶ対象であり、彼らは民間の力を活用し、民間と公的機関を結びつけ、災害の各段階で多様な支援を提供しています。私たちも台湾のNGOがこのような発展を遂げ、このような活動を行えることを願っています。」
実際の声は、ピースウィンズ中文SNSアカウントでも動画にて公開しています。
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・Instagram
台湾チームは緊急支援活動中、様々な場面で空飛ぶ捜索医療団に貴重なアドバイスやサポートを提供してくれました。被災者の方々1人ひとりに寄り添い、情熱をもってできる限りの支援活動をしてくれた台湾の友人たちに、心から感謝しています。
▼空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”
https://arrows.peace-winds.org/eq_reiwa6noto/
▼ふるさと納税で【令和6年能登半島地震】緊急支援
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