2023.07.04

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【災害医療支援船】就役披露式を開催─Power of Change 120日の軌跡─

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営するピースウィンズは、大規模災害への備えとして、ヘリパッド付きの災害医療支援船の運用を開始しました。2023年7月2日には愛媛県今治市で、来賓や地元自治体の方々、メディアの方々を招いて就役披露式を開催しました。

災害医療支援船(Power of Change)は、元々マレーシアにて海洋調査船として使用されていました。その後、マレーシアラブアン島にて整備がおこなわれ、長い航路の末、愛媛県早川港に着港しました。船底の浸水、湿気の多いマレーシアでの整備による電気系統のトラブル等々、数々の困難を乗り越えて、今回の就役披露式をむかえています。

当日は、就役披露式に至るまでの過程をドキュメンタリー映像としてまとめた「Power of Change 未来への挑戦」の上映をおこないました。

■災害医療支援船の運用を担う杉本船長のコメント

災害医療支援船の運用には、被災地を助けたいという支援者(サポーター)の方々の思いがあります。さらに向こうには、いざ自分たちが被災したさいに助けてほしいという人達の思いがあります。そういった思いをつなぐ一つの役割を自覚し、災害によって、家がつぶれたり、大切な人をなくした人々が、「あの船がくる」きっと何かをしてくれると思えるような存在にできるよう、全力を尽くします。

■就役披露式当日の様子

当日は来賓の方々より祝辞をいただき、船の就航に際して安全祈願祭を行いました。

式典後には、来賓の方々、メディア関係者の方々に船内をご案内しました。
船内の見学を通し、今後の運用について様々な質問が寄せられました。


■就役披露式にお越しくださった今治市長より激励のメッセージをいただきました
先日は、パワーオブチェンジ就役披露式にお招きいただきまして、誠にありがとうございました。
このパワーオブチェンジの威容と大西代表の災害支援に対する熱い思いに触れ、大変頼もしく感じるとともに、本市の早川港が世界各地で発災した災害等に駆けつける船の母港となれることは、今治市民にとって大きな誇りであります。

これを機会として、ピースウィンズ・ジャパンの皆様と本市との連携が更に強化され、時代の要請に応えるべく、ともに新しい風を起こし、「変化の力」を、力強い追い風にしていきたいと、切に願っておりますので、引き続き、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

毎年7月は、日本各地で線状降水帯が発達し、豪雨災害がおこりやすくなります。4年前の7月4日には、令和2年7月豪雨、6年前の7月5日には平成29年九州北部豪雨がありました。
実災害が起こった際、陸路が遮断された被災地域にどのように支援を届けるか、という点は重要な課題です。

被災地域に1秒でも早く駆けつけ、1人でも多くの人々を救うことができるよう、災害医療支援船を活用した支援体制を整えていきます。

皆様のあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。

 

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