2023.06.21

  • 活動報告

【定期訓練】豪雨災害を想定した流水安全講習を実施しました

近年、6月末から7月上旬は線状降水帯が発生しやすく、西日本豪雨災害や令和2年7月豪雨災害など、毎年各地で多くの豪雨被害をもたらしています。
線状降水帯による豪雨は、死者を伴う危険な災害を引き起こすこともしばしばあります。

そのような事態に備えるため、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は2023年6月7日、8日に広島県神石高原町にある帝釈峡、そしてその下流にある成羽川で水害を想定した流水下での救助訓練を行いました。


昨年実施された流水安全講習の様子

 
1日目は、流水安全講習として流水の構造や危険性などの基礎知識に加え、水害時の救助活動に必要な個人装備に関して学びました。

2日目は、帝釈峡成羽川へ移動し、実技訓練を行いました。
また、流れのある川で歩行をする浅瀬横断や流水安全確保訓練を行いました。

■訓練に参加した隊員のコメント────────────────────────────────────
講義を踏まえての演習でしたが、流れに加えて足場の凹凸も多く、藻のついた石等の滑りやすい所もあり、油断すると簡単に流されてしまう状況でした。また、川で流された場合、安全な姿勢を取り、流れの弱いポイント(エディー)で安全を確保するのですが、流れがある中で自分の体をコントロールすることの難しさを感じました。


そして、これが川でなく町に氾濫した泥水であった場合、流れはゆるやかでも側溝やマンホール等に落下しないよう注意しながら進まなければならない為、水の中を進んで行くのは容易ではないなと感じました。

今回の訓練を踏まえ、流水下では何ができ、何ができないのかを把握できました。救助活動中に無理をして、自分の身に危険が及べば、救助どころではなくなってしまいます。
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都市部の水害においては、必ずしも河川のような流水ばかりではありません。しかし、正しい知識と流水での訓練を経験することにより、水害時に安全な活動、そして質の高い支援ができると確信しています。

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”は、水害に限らず、災害時に一人でも多くの命を救えるよう、今回のように平時からの訓練や準備を行っています。皆様のあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。

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