JOURNAL #2212023.05.09更新日:2023.05.09

【石川県能登地方地震】在宅で過ごされている被災者の方々へ、被災後のケアをおこないました

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の緊急支援チームは7日、石川県珠洲市内にて在宅で過ごされている被災者の方々へ、被災後のケアをおこないました。

珠洲市の高齢化率は51.7%(令和2年時 参照:石川県)と県内で最も高齢化の進んでいる自治体の一つであり、一人で暮らしているご高齢の方も多い地域です。そのため、被災後に避難所に避難せず、一人で過ごしている高齢者の方々の声が保健医療調整本部まで上がってきていない危険性がありました。

支援現場にて調整をおこなう新谷看護師(写真最奥)

調整本部ではローラー作戦と称し、独居の高齢者家庭を回り確認を行うことを決定しました。
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の医師、看護師は珠洲市健康福祉課の方々と連携して、独居の高齢者の中でも特に被災後のニーズが高いと思われる家庭を選定したのちに、分担して一戸ずつお宅に伺い、現在の生活の様子や必要なものがないかお話を聞いて回りました。

支援現場にて調整をおこなう新谷看護師、稲葉医師(左)

お話を聞く中で、怪我をされた方や車中泊をされている方、健康に不安を感じている方には医療者が適宜相談に応じ、今後の生活で不安なことが少しでも解消されるようにお話をしていきました。

また、今後の生活再建に必要となる罹災証明(自然災害によって住家に被害を受けた場合に、被災者からの申請に基づき住家の被害家屋調査を実施し、調査結果に応じて被害の程度を証明するもの)の発行に関する情報などについても共有し、これからの生活を支えることができるようにケアを行いました。

被災者の方のお宅を訪問する様子

稲葉医師は「独居の高齢者が災害時に取り残されることは多く、最悪の場合は被災後の混乱の中で「孤独死」に繋がることもあります。被災後の早いタイミングで戸別訪問ができていることはとても良いことです。市の保健師さんだけでなく、私たちからも人手を出せてよかった」と話していました。

保健医療調整本部の方々、稲葉医師

保健医療調整本部(珠洲生活サポート部会)センター長の方からは「来てくれて本当に助かった。ありがとう」感謝の言葉をいただきました。
今後も、被災されている方々に寄り添い、必要とされている支援を届けられるよう、活動していきます。

この支援活動は、皆様のご支援に加えて、JPF(Japan Platform)からの助成金により実施されています。

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