2023.06.23

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台湾でおこなわれた流水救助訓練に参加しました

空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”松上隊員、味呑隊員が、2023年6月10日~6月17日に台湾で実施された「台湾内政府消防庁台日合同流水救助訓練」に参加しました。

激流の中で訓練をおこなう参加者

台湾の河川は、流路が短く、河床勾配(川の流れる方向の川底の傾き)が急で 流速が大きいという特徴があります。そして、豪雨時には洪水流量が非常に大きくなるため、水害による被害がおこりやすい環境となっています。
参考: 台湾における自然災害(地震・豪雨)と環境変動

今回は、秀姑巒渓(シュウグールアンシー)という台湾南東部を流れる河川において、流水救助の際に必要な基礎知識、及び基礎技術を習得すべく、訓練をおこないました。

訓練には、日本国内より20名ほどの消防士が参加しました。台湾各地から集まった流水救助の指導員による指導と支援の下、ボート転覆や漂流、急流に対する緊急対処法、各種救助技術といった、水害の多い日本で救助活動をするうえでも修得すべき知識や技能を学ぶことができました。

 
■訓練に参加した松上隊員のコメント─────────────────────────────────
普段とは違った国外訓練に参加できたことで、知識や技術だけでなく、同じ志を持った日本と台湾の熱い消防士と出会いました。そうした方々と寝食を共にできた経験は、私にとってかけがえのない財産です。今後、日本国内でより良いレスキューの未来を築いていくうえでも、重要な場面であったと感じています。

日本人よりも一回り大きい台湾の消防士達、救助犬ハンドラーでもある女性消防士、57歳とは思えない強靭な肉体と肝臓を持つ消防士、皆が逞しくも親切であり、その温かさは忘れられません。


訓練に参加した松上隊員、味吞隊員、黄隊員

最後に、30年以上多くの災害現場に立ち向かいながらも、日本のレスキュー業界の底上げのために 7年前に祖国を飛び出した台湾鉄漢隊初代隊長の黄さんと、ご家族の長年のご尽力が今訓練の実現に導いてくれたことに深く感謝し、意志を無駄にすることなく継承していきたいと思います。
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空飛ぶ捜索医療団は、一秒でも早く、一人でも多くの人々を救うために、今後も様々な環境での訓練に参加し、実災害に向けた体制を整えていきます。
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

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