JOURNAL #3372024.04.30更新日:2024.10.24
全人口のほとんどが被災した石川県珠洲市。現地で緊急支援を開始して以降約1ヵ月が経過した時期から空飛ぶ捜索医療団は市内にベースキャンプを設置し、一日も途切れることなく支援活動を続けています。
このベースキャンプでは、支援活動に入った私たちの生活自体を自己完結し、被災地の貴重なインフラに負担をかけず、かつ、近隣の方々にも提供を可能とした設備を設置していました。
医療、食料、水などすべての支援を行う段階から、地元の人々の力で立ち上がることができるまでに復旧したものからは徐々に支援を手を引き、必要な支援に注力できるよう現地の支援は日々調整されます。その中の調整の一つとして私たちの支援の在り方(拠点の移動)も、新たな拠点への移動を決定しました。
4月時点でも珠洲市内では信号機も傾いたまま動いている状態。そして変わり果てた街並みは変化することなく、がれきの山はいまだに至ることろに存在しています。
また、避難所となっていた学校が再開するものの仮設住宅の建設が追いついておらず、そこに避難していた人はさらに新しい避難所へと移動せざるを得ないなど、新年度を迎えた被災地では新たな課題にも直面していました。
劇的な改善が難しい復興状況の一方で「桜も咲いてツバメも戻ってきて、世界は先に進んでいるのに珠洲は今もあの時から止まっているように感じる。でも皆さんの顔を見ると元気が出るんです。」と、緊急支援初日から伴走している市の職員の方はおっしゃってくださいました。
3月から水道の復旧作業が続いていますが、未だ着手が未定の地区もあり、県の最新の報告ではまだ約5,310戸で断水が続いています。(国土交通省ホームページ:令和6年能登半島地震における被害と対応について)
今後も支援活動を通して被災地の人々に寄り添い続けます。
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