JOURNAL #2942024.01.06更新日:2024.01.25
【令和6年能登半島地震】決してあきらめない。あらゆる可能性を探り、できる支援を続ける
空飛ぶ捜索医療団は、1月1日「令和6年能登半島地震」発生直後に緊急支援チームを結成し、その日の夜には本部のある広島県神石高原町から出動。現在、総勢44名のメンバーとヘリコプター3機、船舶も加えた体制で被災地支援にあたっています。
一秒でも早く患者を助けるために
空飛ぶ捜索医療団の大きな特徴でもあるヘリコプターチームは昨日、珠洲市総合病院からの要請で患者5名の搬送を担当。ドクターヘリや自衛隊のヘリコプターとも連携し、迅速な患者搬送をサポートしました。
ヘリコプターで患者さんを安全に、一秒でも早く搬送するには、まず離着陸できる場所を確保し、受け入れ先とも連携。患者の容態からヘリコプターが到着する時間、到着後に施す処置などきめこまかく情報共有していく必要があります。また患者さんは、はじめて乗るヘリコプターの大きな音や揺れにおそれを抱く可能性もあります。そうした不安を少しでもやわらげる声掛けも、患者搬送では重要な役目となります。
空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームは、災害支援の現場で協働する災害派遣医療チーム「DMAT」からも信頼は厚く、瓦礫の中から救出しクラッシュシンドローム(重いものに長時間挟まれた後、圧迫から解放されたときに起こる病態)の疑いがあった高齢男性を急遽搬送した際には、「さすが民間NGOは一つひとつの決断と行動が早いから搬送がとてもスムーズで、患者さんもありがたいだろう」との言葉がありました。
ヘリコプターで孤立集落を調査
2023年5月能登半島地震における支援活動を活かして
空飛ぶ捜索医療団は、昨年5月に能登半島で起きた地震の際にも緊急支援チームを派遣。避難所支援や物資支援、部会立ち上げ支援なども行いました。その時の経験を活かし、今回は珠洲生活サポート部会の運営支援を空飛ぶ捜索医療団の本部指揮所スタッフが担い、医療保健部門をサポート。他団体のメディカルチームが到着したら各避難所の状況等の情報共有を行っています。
2023年5月に発生した能登半島地震の活動記録は、以下よりご覧になれます。
▶2023年5月~石川県能登地方地震緊急支援