JOURNAL #2532023.09.13更新日:2024.01.30
現地時間12日、モロッコで緊急支援を行う支援チームは、拠点とするマラケシュからさらに震源に近いアミズミズ及びその周辺の山間部にて支援ニーズの調査と飲料水の配布などを実施しました。
マラケシュの街から車でおよそ1時間の都市アミズミズ。今も主要道路が繋がっているため、報道でも名前の上がる都市ではある一方、被災者の避難生活は今も厳しい状況に置かれていることがわかりました。
多くのテントが軒を連ねる避難エリアで被災者に話を伺うと「今のテントは支柱に布をかぶせただけのもの。地面もそのまま砂地で、そこに別の街の人(モロッコ人)たちが持ってきてくれたござやマットレスを敷いて寝ている」とのこと。余震も恐ろしく、環境も変わって十分な休息が取れていない被災者も多いようです。
「この数日、頭が痛いのが治らないの」そう訴える被災女性に、帯同する看護師 菊池が相談に乗ります。過度のストレスも頭痛の引き金になっていそうですが、原因を探っている中で「きちんと水分を摂っていますか?」という質問に対し女性は「じつは、あまり飲めていない」と返答。「冷蔵庫がなくなって水がぬるくてあまり飲む気がしない」と避難生活の中での切実な悩みを吐露されました。
「その気持ちはよくわかります……しかし、今は自分の体を労って、きちんと水分を摂取してほしい」看護師の菊池は、優しく女性にアドバイスします。
「よく寝れない」「体がむくむ」「頭痛が治らない」──避難生活の中で、様々な健康被害が身体に現れてきます。高度な治療が必要な状況でなくとも、「医療関係者が話を聞くこと」、そのこと自体にも、被災者のストレスを軽減させる効果があると私たちは感じています。
小さなテントの中、最後は被災者の方々と笑い合ってテントを出た看護師の菊池。大きなストレスのかかる避難生活、健康面だけでなく、一人一人の心にも向き合う支援の大切さが実感させられます。
ピースウィンズでは、引き続きモロッコで被災された方々の支援を続けます。
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