JOURNAL #2542023.09.14更新日:2024.01.30
現地時間9月12日、緊急支援チームは、モロッコ中南部の都市アミズミズから、さらに車で南下し、細い山道を抜けた先で見つけた山間部のトゥクラフェ村で、不足している水や食糧などの物資支援をおこないました。
アミズミズの街では多くの物資が配布されるも、山の中まで送られてくる物資の量や種類は限られていました。
現在、被災地での物資配布の多くを占めているのは、行政や支援団体による活動でなく、モロッコ人が個人個人で行なっている自発的な物資支援。そのため、その配布量や頻度にはばらつきが出ています。
しかし、トゥクラフェをはじめ、山間部の住民は決して裕福ではなく、今も移動手段はロバを使うなど町まで容易に移動できる状態ではありません。
支援物資を積載した車が家の前を通過するのを待ち続ける日々が続いています。
そんなトゥクラフェ村へ町から持ち込んだ飲料水を届けました。
物資を受け取った村人は、
「この村では井戸水を源泉とする給水システムが地震でやられてしまって、生活用水が確保できなくなったんだ」「飲み水だけじゃなく、洗濯もシャワーも限られた水でせざるを得ない中、飲料水の支援は非常にありがたい」
と、表情が和らぎました。
家も未だ建ってはいるものの、建物内は大量の亀裂ができており、この中での生活は非常に危険な状態です。
家の前のテントには最大20名が入って夜を明かすといい、未だ避難生活における食住の環境整備には大きな課題が見られます。
家を建て直す、または修繕し終えるまで長期化が予想されるこの避難生活。
今後も継続支援が必要となります。
空飛ぶ捜索医療団では、引き続きモロッコで被災された方々の支援を続けます。
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